山陽線 作陽高移転で朝に2本新設 JR西3月ダイヤ改正 宇野線は減

来年3月のダイヤ改正で朝の通勤通学時間帯に岡山―福山間の上下2本が新設される山陽線=JR岡山駅

 JR西日本中国統括本部は16日、ダイヤ改正を来年3月18日に行うと発表した。岡山県内では改正後の4月に作陽高(津山市八出)が倉敷市玉島地区へ移転するのに合わせ、山陽線は朝の通勤通学時間帯に岡山―福山間の上下2本を新設。山陽、宇野みなと(宇野)、赤穂線の利用が少ない一部の列車は減便や区間短縮をする。

 新設する山陽線の列車は下りが午前7時13分岡山発、上りが8時31分福山発で、それぞれ作陽高最寄りの新倉敷(倉敷市玉島爪崎)に7時44分と9時4分に到着する。それに伴い糸崎(三原市)と岡山、倉敷をそれぞれ結ぶ後続の上下2本を減便。万富―岡山間の朝の上下2本も土日祝日の運行を取りやめる。

 宇野線は午前10時~午後1時台の茶屋町―宇野間で上下4本を減らす。赤穂線は日中に播州赤穂(赤穂市)と岡山を結ぶ上下4本の区間を長船―岡山、西大寺―岡山にする。

 JR西は今年3月のダイヤ改正で山陽線を中心に岡山、広島県東部などの6路線で過去最大規模となる上下44本の運行を取りやめた。中国統括本部は「長引く新型コロナウイルス禍が利用減に拍車をかけている。今後も状況を注視して対応を検討する」としている。

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