産業振興や教育 若者視点で質問 高校生議会、答弁の県議と論戦

若者の視点で県政の課題をただす高校生

 岡山県内の公募の高校生らが県政の課題をただし、意見を提言する「高校生議会」が16日、県議会本会議場で開かれた。生徒たちは産業振興や教育などをテーマに若者の視点を生かした質問を繰り出し、答弁に立った議員と論戦を展開した。

 岡山、倉敷、津山など7市町の公立・私立高、特別支援、高等専門、専門の計17校67人が参加した。議長役の生徒が議事を進行し、各校代表が5分の持ち時間で質問。県議会の各常任委員長が答弁した。

 金光学園高2年田中希莉子さん(17)は進学や就職を機に県外に出る人が多いとして「若者が魅力を感じられるような企業の誘致を」と要望。河野慶治産業労働警察委員長は「企業の誘致とともに投資促進に向けしっかり議論していきたい」と述べた。

 他の学校も若者の投票率向上、新規就農者の確保、新型コロナウイルス禍で打撃を受ける観光需要の回復といった施策を取り上げた。終了後、加藤浩久議長は「特色ある質問が多かった。県議会として真摯(しんし)に受け止め、今後に生かしたい」と話した。

 高校生議会は県政や県議会への若者の関心を高める狙いで、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに実施した。

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