菅野志桜里が語る!国会での改憲議論はここまで変わった!どう変わった?なぜ変わった?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2022年12月16日に公開された動画のテーマは……国会での改憲議論がこんなに変わった!

ゲストに人権人道プラットフォーム代表の菅野志桜里氏をお招きし、改憲議論の変化とその背景について語っていただきました。

【このトピックのポイント】
・改憲か護憲か二極化していた改憲議論は野党の多極化と菅政権への交代を経てより開かれたものに
・コロナやウクライナ情勢の影響で緊急事態時の対応が現実的な議論に。菅野氏「イデオロギーから離れて議論できるテーマ」
・改憲議論に関する報道に問題提起「憲法と政局はわけて報じるべき」

改憲議論に変化 菅野氏「国民の思いを政治家が理解しだした」

菅野氏は12月10日に出演した「ABEMA Prime」で国会での改憲議論の変化について言及しました。

変化を感じはじめたのは菅野氏が国会議員を務めた10年のうち最後の2年の間とのこと。それまでの8年間の憲法審査会は「コアな支援者に向けた発表会のようだった」と菅野氏は振り返ります。

菅野氏「(改憲について白か黒かではなく)間の部分を知りたい普通の人の気持ちに答えない憲法審査だった」

その空気が変わったきっかけとして菅野氏は「野党の多極化」と「政権交代」があったと解説します。

野党が多極化する中で維新や国民など「良い改憲ならきちんと提案しよう」と議論に前向きな勢力が出てきたことで憲法審査会の空気が変わったとのこと。

また、同じころに安倍政権から菅政権に変わったことで与党の議員たちが自分の憲法観を話せるようになったことも影響しているようです。

というのも、安倍政権時代は「自衛隊を憲法に明記する」という安倍首相の9条論から与党議員ははみ出る発言をすることができない状況が続いていました。

菅野氏「それが菅政権に代わり、野党の多極化していったなかで国会議員が政党の看板を置いて自分なりの憲法議論を国会でするようになったのが最後の2年でした」

さらにコロナやウクライナ情勢など緊急事態が身近なものになりつつある今、緊急事態下での任期の延長や選挙の特例が重要な論点となってきています。

改憲についてはそれまで与党と野党で距離がある状態が続いていましたが、それらの議論を通して両者の距離が縮まり良い議論が積み上がってきている、と菅野氏はコメントしました。

一方でメディアでそれが報じられることはそれほど多くありません。

菅野氏は「憲法審査会を開くかどうかで揉めている時は大きく書くのに、議論が前進している点について記事が小さくなってしまうのはもったいない」とコメント。

MC鈴木も選挙後に改憲勢力の構図ばかり報じられることに言及しました。

MC鈴木「あの報道の仕方は改憲を白か黒かに分けてしまう。もっと議論を可視化してほしい」

自民、公明、維新、国民をまとめて「改憲4党」とすること対し菅野氏もTwitterで「大雑把な風物詩記事やめたら?」とコメントしています。

菅野氏は現在の改憲議論について「緊急事態下の任期はそれぞれのイデオロギーと離れて議論できるテーマ。手当てが必要だと自然に思えるテーマからきちっと議論するのは良いと思う」と評価しました。

立憲の泉代表「維新は改憲政党だがそんなに差はない」に共産は反発 維新は冷ややか

足並みが揃わない各党のスタンスに対しMC鈴木は「維新としては『立憲とは違う』という政治的な発信をする意図があったのかもしれない。でもそれを憲法の議論に持ち込まなくていい」とコメント。

「憲法の議論なら一緒に取り組まないと改憲案の発議に必要な3分の2は絶対に達成できない」と続けました。

菅野氏も政治的な意図と憲法議論が混ざってしまうことは良くないと考えている様子。

メディアの報じ方に対しても「憲法と政局を絡めることが常態化している。もっと分けて報じてほしい」としめくくりました。

動画本編はこちら!

改憲議論に変化の兆し?変わった理由と内容を菅野氏が分かりやすく解説!

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