【DeNA】伊藤光と伊勢大夢がトークショー出演 緊迫リリーフの舞台裏披露

トークショーに出演した横浜DeNAの伊藤(左)と伊勢=横浜市西区

 横浜DeNAの伊藤光捕手(33)と伊勢大夢投手(24)が16日、横浜市西区の「横浜天然温泉SPA EAS」でのトークショーに出演した。シーズンの舞台裏を明かしながらファンの質問に答え、交流のひとときを楽しんだ。

 会場を沸かせたのは緊迫のシーンの裏話だった。阪神に先勝されて崖っぷちで迎えたクライマックスシリーズ(CS)第2戦。1-0の七回1死三塁、打席に近本を迎えた場面で、マウンドの伊勢は「同点にされたら負けると思っていた」と覚悟を決めていたという。

 一方、マスクをかぶっていた伊藤は「状況を考えれば同点になっても仕方がない」と冷静だった。直球で押して三邪飛に仕留めると、無失点で切り抜けられると確信。続く大山も直球で押して詰まらせた。

 ただ、続きがあった。大仕事を終えてベンチで胸をなで下ろしている伊勢に、斎藤チーフ投手コーチから「もう1回いくぞ」と声がかかったのだという。予期せぬ言葉に動揺しつつも、「これで打たれたら、ださいな」と背番号13。気持ちを入れ直して八回を全て三振で切り抜けた。

 「もし来季も同じような場面があったら」と問われると、「免疫はあるので、投げられるんだという思いで向かっていく」と頼もしく言った。

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