季節ごとに座組が変わるコント番組「LIFE！」（NHK総合）。12月20日に放送される「LIFE！冬1」には、座長の内村光良さん、シソンヌ・じろうさん、ドランクドラゴン・塚地武雅さん、西田尚美さんといったおなじみのメンバーに加えて、和牛・川西賢志郎さん、2019年以来2度目の出演となる吉岡里帆さん、そして初出演の鈴鹿央士さんが集結！
今回は収録中の鈴鹿さんにインタビューを敢行し、初出演の感想や、自身が演じたキャラクターについてお話を伺いました。
──初めての「LIFE！」の収録はいかがでしたか？
「楽しかったです。コントは初めてなので心配でしたが、今日は収録2日目なので少しずつ慣れてきました」
──どのような部分が楽しいと感じましたか？
「掛け合いのシーンなどでの、皆さんの引き出しの多さにびっくりしました。一緒にお芝居をしていて、先輩方から出てくるものが間近で見られて楽しかったですし、『すごいな…』と思う部分がたくさんありました」
──コントは初めての経験とのことですが、驚いた部分や、普段の俳優業と大きく違うと感じた部分はありますか？
「一番驚いたのはスピード感ですね。コントは、基本的に本番一発撮りなので、このスピード感の中でミスできないな、と。普段とは違う緊張感とプレッシャーがありました」
──「LIFE！」に出演すると決まった時はどんなお気持ちでしたか？
「すごく豪華なメンバーの皆さんで作られている番組なので、『この中に自分が参加していいのかな？』と不安になりましたが、出演したい番組だったのでうれしかったです」
──出演が決まった時に何か準備したことはありますか？
「出演が決まったという報告を受けた時に、マネジャーさんから『コントは大体、本番一発勝負だよ』と言われたので、その時点からかなりプレッシャーを感じていましたね（笑）。『ミスできないな…』と心構えをしました」
──鈴鹿さんが出演されるコント「みんな大好き！バカヤロわかな先生―スキー合宿編―」では、吉岡さん演じる先生に恋をする生徒役でしたが、この少年を演じるにあたって役作りはされたのでしょうか？
「撮影が始まる前に、監督さんと『どういうキャラクターにしましょうか？』と相談をしたんです。そこで、入学式の日からわかな先生のことが好きで、学生生活で一番大事なことは“わかな先生に思いを伝えること”と思っている生徒という役どころになりました」
──しっかり設定があったんですね！
「そうなんです。でも、彼はガツガツいけるタイプではないので、わかな先生を目の前にすると緊張してひよってしまうんです。そんなキャラクター設定を話し合いました」
──わかな先生にはかなり振り回されますよね。鈴鹿さんが鼻を伸ばすようなしぐさも印象的でした。
「多分、男性全員があの顔になってしまうと思います（笑）」
──うれしさが“漏れている”ような表情でした（笑）。
「元々、わかな先生とはあまり話したことがないんです。体育の時間に、けがをしたふりをして保健室に行くというようなアプローチをしていて…。そんな彼の名前をわかな先生が覚えてくれていて、すごくうれしかったんだと思います」
──座長の内村さんとのコントはいかがでしたか？
「変幻自在にいろんなキャラクターになれるので、本当にすごいな…と。トーク収録の時に『収録長いんだよな～』とずっとおっしゃっていましたが、現場だと全然疲れたそぶりを見せないんです。そういう部分も含めて、勉強させていただくことばかりでした」
──もし、また「LIFE！」に出演する機会があればやってみたいキャラクターはありますか？
「パロディーみたいなものをやりたいです！」
──具体的な作品はありますか？
「ドラゴン桜…（笑）」
──それはぜひ提案してください！（笑）。先ほどの写真撮影の時、こちらの要望以上のことをしてくださって、すごく楽しく撮影することができたのですが、普段もサービス精神旺盛なのでしょうか？
「普段は完全に聞き役ですね。友達といてもあまりしゃべらないので『楽しい？』って聞かれますよ（笑）。『楽しいよ』って言っているのに、あまり信じてもらえなくて…（笑）」
──撮影の様子を見ていると、人を笑わせるのが好きな方なのかなと思いました。
「人を笑顔にさせられる才能があればいいんですけど、僕はあまりない方で…。なので、お笑い芸人さんを見ると、毎回やっぱりすごいなと思います。ですが、僕を見て少しでも笑顔になってくれる方がいればすごくうれしいですね」
──今年はとても忙しい1年だったと思いますが、どんな年でしたか？
「今年は、ずっと何かしらの作品に携わらせていただいたので、すごく楽しかったです。一つ一つの作品で思うこともあって、それを年末に自分の中でまとめて、来年からまた一歩ずつ丁寧に作品に向き合っていければいいかなと思っています」
──最後に、「LIFE！冬1」での注目ポイントや見どころを教えてください！
「コントの中には笑いあり涙ありの作品もあって、本当に皆さんに楽しんでいただける内容になっています。普段とは違うテイストの僕を楽しみにしていてください」
──ありがとうございました！
写真はセット内のさまざまな小道具を使って撮影。ソファーの上でうつ伏せになるポーズでは、カメラマンの「からかうような表情をしてみて」という要望に、ほこりを投げて応える鈴鹿さん（笑）。ほかにも、カタツムリの絵を食べようとしてみたり、“WINTER”と書かれたセットのライトに頭をぶつけてみたり…。笑顔が絶えない撮影現場となりました！ ドラマや映画とはひと味違った鈴鹿さんが見られる「LIFE！冬1」。ぜひ、ご覧ください。
【プロフィール】
鈴鹿央士（すずか おうじ）
2000年1月11日生まれ、岡山県出身。集英社「MEN’S NON-NO」モデル。19年、映画「蜜蜂と遠雷」にて映画デビュー。主な出演作は、映画「決算！忠臣蔵」（19年）、映画「ホリミヤ」（21年）、NHK連続テレビ小説「なつぞら」、「ドラゴン桜」（TBS系）、「六本木クラス」（テレビ朝日系）、「silent」（フジテレビ系）など。ファースト写真集「omen-前兆-」が発売中。Netflix「君に届け」が来春配信、映画「ロストケア」が3月24日に公開予定。
【番組情報】
「LIFE！冬1」
NHK総合
12月20日 火曜 午後10：00～10：45
取材・文／M（NHK担当） 撮影／蓮尾美智子
