1750万円手渡し、さらに…85歳女性が計2150万円詐欺被害 渡した後で同居の長男に確認、被害発覚

手渡し詐欺、計2150万円被害=埼玉県さいたま市浦和区

 埼玉県警浦和署は15日、さいたま市浦和区の無職女性(85)が手渡し詐欺で、現金1750万円とキャッシュカード6枚をだまし取られたと発表した。カードから現金300万円が引き出され、別の口座に100万円が振り込まれており、被害総額は2150万円に上っている。

 同署によると、今月2日午後2時半ごろから5日にかけて数回、女性方に同居する60代の会社員の長男を装う男らから「会社の金をなくした」「家の中にいくらあるか。用意できるだけ出してくれ」などと電話があった。

 話を信じた女性は5日午後2時半ごろ、長男の会社の同僚を装う男に、自宅にある現金1750万円とカード6枚を手渡した。最初の電話の時点で長男と話しておらず、現金を渡した後、帰宅した長男と話して被害に気付いた。長男が5日午後9時半すぎ、110番した。

 現金を受け取りに来た男は20~25歳ぐらい、身長約165センチの細身。紺色のスーツ、青色ストライプ柄シャツ、青色ネクタイ、黒色革靴を履いていたという。

© 株式会社埼玉新聞社