ツインズがギャロと1年1100万ドルで合意 ケプラーの放出が加速か

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ツインズはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた大砲ジョーイ・ギャロと1年1100万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。今季のツインズは20本塁打以上の打者がバイロン・バクストン(28本塁打)とカルロス・コレア(22本塁打)の2人しかいなかったが、コレアはFAでジャイアンツへ移籍。来季からの新ルール、守備シフト制限の恩恵を受けるとみられるギャロは、打撃面でコレアの穴を埋める働きが期待される。

現在29歳のギャロはレンジャーズ時代に2年連続40本塁打を記録したこともあるパワーヒッターだが、2020年以降は打率が2割にすら届かないシーズンが続いており、今季はヤンキースとドジャースで合計126試合に出場して打率.160、19本塁打、47打点、3盗塁、OPS.638という寂しい成績。410打席で163三振を喫し、三振率は39.8%に達した。選手の育成力に定評のあるドジャースでも復調できず、シーズン通算の出塁率もメジャー定着後初めて3割にすら届かなかった(.280)。

2019年と2021年にオールスター・ゲーム選出を果たしているギャロの魅力はアーチを量産する長打力だけでなく、2020~21年には2年連続でゴールドグラブ賞を受賞。メジャー昇格後、外野手としての守備防御点がマイナスになったシーズンは1度もなく、2020年には+13、2021年にも+15の好成績を残している。ただし、今季は外野3ポジション合計で+4と例年に比べるとやや低調だった。昨季自身初の2ケタ(14)を記録した補殺も今季は4にとどまっている。

「左打ちの外野手」というのはツインズが補強を必要としていた部分ではなく、すでにマックス・ケプラー、アレックス・キリロフ、トレバー・ラーナック、マット・ウォルナー、ニック・ゴードンと戦力がダブついている。ケプラーには他球団からの関心が報じられており、ギャロの加入によってケプラーをトレードで放出する動きが加速することになるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.