子育て家庭に師走の贈り物 岡山で支援団体 食品や日用品配布

支援品を受け取る親子連れ

 子ども支援の一般社団法人「子どもソーシャルワークセンターつばさ」(倉敷市)は17日、子育て家庭の生活応援事業「フード&ライフドライブ」の支援品配布会を岡山市内で開いた。新型コロナウイルス禍や物価高が家計を圧迫する中、師走の贈り物として約100世帯に食料品・日用品を手渡した。

 個人や企業などから寄付された米やインスタント食品、菓子、洗剤などを同市南区の広場で配布した。

 会場を訪れた40代女性は、乳児を含む4児と夫の6人暮らし。飲食関係の仕事をしていた夫がコロナ禍の影響で転職を余儀なくされ、収入は以前の3分の2ほどに減った一方、物価高もあり食費は以前の1.5倍以上に増えたという。民間の支援に感謝しつつ「おむつやミルク代もかさみ家計は本当に厳しい。子育てに対する公的支援も充実させてほしい」と訴えた。

 会場では駄菓子などの食品卸会社・大町(瀬戸内市)の社員がサンタクロース姿で子どもらにチョコレートをプレゼント。多くの支援品を寄付した電子部品メーカー・岡山村田製作所(同市)の社員会の人たちや川崎医療福祉大(倉敷市)、吉備国際大(高梁市)の学生も配布作業を手伝った。

 コロナ禍を受け2020年春に始めた同事業は7回目。子ども食堂などと連携し18日も岡山市内で配布会を開き、岡山県南部の計300世帯に支援品を贈る。

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