【朝日杯FS/穴ライズ】単勝オッズ“30倍”以上の伏兵 「先週に続く1勝馬の一発を狙う」

■ティニア

前走の1勝クラスは新馬戦の内容が評価されて1番人気に推されたものの、一列前で競馬をしていたバグラダスを捕らえられずに2着に敗れている。デビュー2連勝とはならなかったが、初めての関東遠征を思えば及第点。上がりもメンバー最速で素質の高さを示しているあたり、この敗戦で評価を下げる必要はない。

9月の新馬戦はポンと好スタートを切って中団に控えると、4コーナーから徐々に上がっていき、あっさりと他馬を差し切ってみせた。見た目以上に余裕のある勝ちっぷりで、レース巧者な印象だ。本格化はまだまだ先になりそうだが、持ち前のポテンシャルを武器に一発を狙う。

課題は距離延長と多頭数の競馬。これまで1400mでしか競馬をしたことがなく、キャリア2戦はいずれも9頭立てだった。そういった意味では、他馬の影響を受けづらい外めの枠が引けたはプラスだろう。2020年には、同じくフランケル産駒の7番人気グレナディアガーズが快勝して波乱を演出。先週の阪神ジュベナイルFに続く1勝馬の一発を狙うなら、この馬だ。

著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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