小児がん経験者らXマス会で交流 岡山、支援の就実大生が企画協力

毛糸玉を使ったクリスマスリース作りを楽しむ子どもたち

 小児がんなどで闘病生活を経験した岡山、広島県の子どもたちと家族らでつくる「あゆみの会」(29家族)のクリスマス会が17日、就実大(岡山市中区西川原)であった。会の活動を支援している大学生らが協力。子どもたちは、カラフルな毛糸玉を使ったクリスマスリースを作ったり、ピアノ演奏とダンスを見たりして楽しい時間を過ごした。

 幼児から高校生までの当事者と、きょうだい計16人が参加。養護教諭を目指す就実大生を中心に大学生14人が内容を企画した。クリスマスリースは、ピンポン球ぐらいの大きさの毛糸玉やマツボックリを組み合わせて作った。子どもたちは学生に教えてもらいながら、緑や赤、黄色といった好きな色の毛糸玉を選んで直径15センチ程度の円にしていた。

 新聞紙や半紙を貼りつけて、手のひらに載るサイズの鏡餅も作った。学生はジングルベルをピアノで演奏したり、ヒップホップダンスを披露したりした。

 5歳の時に白血病になった中学1年生(13)は「リースは初めて作った。部屋に飾りたい」。同大教育学部3年生(21)は「クリスマスにちなんだ工作を考えた。みんな楽しそうで良かった」と話していた。

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