人気ラッパーに大統領が無料ライブ開催をリクエスト 偽チケットで混乱の〝償い〟求める

ラッパーのバッド・バニーが、メキシコの大統領から無料ライブ開催の依頼を受けた。先週メキシコシティの8万5000人収容スタジアム「エスタディオ・アズテカ」で開催されたバッド・バニーのライブだが、偽物のチケットが出回っていたことで、人があふれ返り正規のチケットを持っていたファンも入場できない事態に見舞われていた。

この事態を受けて同国の政府はチケットマスター・メキシコに対して訴訟を起こし、バッド・バニーにはファンらへの償いとして無料ライブをリクエストした。

アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は、メキシコシティのソカロ広場での無料ライブにかかるコストの一部を政府が払う意向だとして呼び掛けた。

「バッド・バニーに頼む。彼が働きづめで疲弊しているのはわかる。しかしメキシコのソカロに来ることを考慮してもらいたい。来てくれることを願っている」

一方、エラーを発生させて年間売上の最大10%の罰金が科される予定のチケットマスター・メキシコは、ライブ当日こう話していた。

「入口での支障は偽物のチケットが前例のないほど出回っていたことの結果で、あまりにもひどい混雑が発生してしまいました」

「その混雑が混乱を引き起こしスタジアムへの入場を大変なものにし、正規のチケットを持っている人々まで入場許可が下りなかったのです」

そして消費者保護機関PROFECと協力し、チケットの不正販売の防止に努めることを約束していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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