囲碁日本一へ児童81人熱戦 倉敷で「こども棋聖戦」開幕

山下九段(中央)らが見守る中、熱戦を繰り広げる小学生

 小学生の囲碁日本一を決める「第12回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」(倉敷市、日本棋院など主催、山陽新聞社など共催)が17日、同市真備町箭田のマービーふれあいセンターで開幕。部門ごとのベスト4が決まった。18日に準決勝、決勝があり、優勝者に「こども棋聖」の称号を贈る。

 都道府県予選を勝ち抜いたり推薦されたりした81人(低学年の部39人、高学年の部42人)が出場。互先、黒番6目半コミ出し、持ち時間各40分(予選は30分)で対局した。各部門8グループに分かれて予選リーグを戦い、各グループ首位による決勝トーナメント1回戦(準々決勝)を行った。

 審判長の山下敬吾九段らが見守る中、参加者は真剣な表情で一手を繰り出していた。低学年は東京都、大阪府、広島、香川県、高学年は北海道、東京都、宮城、新潟県の代表が勝ち上がった。

 こども棋聖戦は、奈良時代に中国から囲碁を伝えたとされる同市真備町地区ゆかりの吉備真備(695~775年)にちなみ2011年に創設。第8、9回には来年4月にプロ入り予定の小学6年柳原咲輝さん(東京)も出場している。

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