愛知県新城市 地方創生に係るジェイアールバス関東株式会社との包括連携協定について

バス画像出典:JRバス関東

愛知県新城市とジェイアールバス関東株式会社は、地域課題の解決や相互の発展を図ることを目的として、包括連携協定を締結することとなりました。今後、本協定に基づき、新城市とジェイアールバス関東が連携し、地域の発展に寄与する取組を推進してまいります。

背景

ジェイアールバス関東は、東京・新宿 ⇔ 京都・奈良・大阪・神戸などの区間において、東名高速道路を利用し高速バスを運行しておりますが、走行ルートについて、現在の東名高速道路から、災害に強く、走行の安全性や快適性が高いとされる新東名高速道路へ変更するため、三ケ日インターチェンジ付近に設置してある現在の乗務員乗り継ぎ基地(管理事務所、仮眠休憩所)を新城インターチェンジ付近へ移転することを計画しています。新城市としては、この乗務員乗り継ぎ基地周辺にジェイアールバス関東株式会社が運行している高速バスのバス停が設置されることになれば、首都圏や関西圏へ直結する移動手段が確保され、奥三河地方の観光振興や地方創生に大きな効果が期待できます。こうした状況を踏まえ、首都圏を含む広い営業区域と高速バス路線のネットワークを有するジェイアールバス関東と、交流人口拡大による地方創生に取り組む新城市は、本協定の締結により一層の連携を図り、双方が有する資源やノウハウを生かしてより良い地域づくりを推進していくことになりました。

協定締結日

未定
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況を見ながら締結式の日程を調整していきます。

連携事項

連携事項今後想定される事業(1)公共交通に関すること・高速バスのバス停設置と利用促進に向けた取組み
・利用促進への協力(2)域の観光、文化及び産業の振興に関すること・東京駅高速バスターミナルや高速バス車内における新城市の観光PR
・貨客混載輸送(高速バスのトランクを活用した新城市特産品の輸送)
・高速バスと市内観光施設と連携した旅行商品の造成やワーケーションの推進(3)移住及び定住の促進に関すること・地域内雇用創出への連携(4)災害時における支援に関すること・高速バスのトランクを活用した支援物資の輸送
・帰宅困難者やボランティア人員の輸送
・乗務員休養施設の一時的な避難場所としての活用(5)その他地方創生に関すること・新城市まち・ひと・しごと創生総合戦略の推進### 新城市(しんしろし)について

新城市は、愛知県の東部、静岡県との県境に位置し、499.23㎢の市域の内、8割以上を森林が占める自然豊かな中で、約4万5千人が暮らしています。市内には東西に走る新東名高速道路、南北に走る三遠南信自動車道といった重要な広域幹線道路網が整備され、産業の活性化や観光・交流人口の拡大など、各種方面での効果が期待されています。
山全体が名勝および天然記念物として指定される霊峰「鳳来寺山」や日本の歴史を大きく動かすこととなった「長篠・設楽原の戦い」の跡地、開湯1,300年の歴史を誇る湯谷温泉など、自然や歴史、温泉、文化の貴重な観光資源に恵まれたまちです。

また、スポーツツーリズム事業として実施される国内最大規模の自動車ラリー(全日本選手権「新城ラリー」)や、トレイルランニングレース、サイクルツーリズムの取り組みは、本市に観光入込客数の増加をもたらし、2021年度にはWRC世界ラリー選手権「ラリージャパン」)のコースの一つにも選ばれています。

日常の喧騒と密を避け新鮮な空気と静寂を満喫できる「東海自然歩道」「桜淵公園」「阿寺の七滝」などの散策は訪れる人を魅了しています。
食においては、ブランド牛の「鳳来牛」、店ごとに味の違う炭火焼きされた甘口の赤味噌タレが香ばしい郷土料理の「五平餅」は年間を通じて楽しむことができます。

新城市ホームページ

ジェイアールバス関東について

JRバス関東は、1969年(昭和44年)に東京⇔京都・大阪間の高速バスの運行を開始し、半世紀が経った現在では、東京・新宿⇔京都・奈良・大阪・神戸間を中心に運行をしております。その運行に際しては、ルートの途中に乗務員が休養できる設備(睡眠のとれる休養室、入浴設備など)のある乗務員乗り継ぎ基地を設置し、待機している乗務員と交代しながら運行する方式を取ることにより、適切な安全管理を行っています。基地では運行前に乗務員が測定した体温や血圧、睡眠時間や健康状態を管理し、運行体制の質の向上を図っています。

東京・新宿⇔京都・奈良・大阪・神戸間の高速バスは、現在、東名高速道路を走行ルートとしておりますが、今後発生が想定される自然災害を視野に、災害に強く、走行の安全性や快適性が高いとされる新東名高速道路へのルート変更を計画しており、それに合わせて、現在の乗務員乗り継ぎ基地の新城インターチェンジ付近への移転を計画しております。

JRバス関東ホームページ http://www.jrbuskanto.co.jp/

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