お城EXPO2022開幕、越前若狭の城ブース大人気 鎧の試着や魅力語るトークショーも

歴史ファンの人気を集めた越前若狭の城の魅力を競い合うトークショー=12月17日、横浜市のパシフィコ横浜

 日本最大級の城イベント「お城EXPO2022」が12月17日、横浜市のパシフィコ横浜で始まった。福井県内から一乗谷城や丸岡城の関係3団体がブースを構え、トークショーや手作りよろいの試着などを展開。2024年春の北陸新幹線県内開業に向け、全国の歴史ファンに越前若狭の城の魅力をアピールした。18日まで。

 出展したのは、10月にオープンした県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市)と、県内の市町や観光協会が参画する「ふくい城巡りプロジェクト」、丸岡城天守を国宝にする市民の会(坂井市)。会場には国宝の姫路城や彦根城など合計80ほどのブースが並んだ。

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 朝倉氏遺跡博物館は城巡りプロジェクトと連携してブースを開設。将棋の駒など出土品のレプリカを並べたほか、壁に国吉城(美浜町)などののぼり旗も掲げ県内全域の城をアピール。特に参加・体験型の企画に力を入れ、同博物館の学芸員と嶺南振興局担当者が越前若狭の城の魅力を競い合うトークショーは、いすが足りなくなる人気ぶり。朝倉氏遺跡のスマートフォンアプリ体験も関心を集め、専用ゴーグルで一乗谷の上空を移動する鳥瞰(ちょうかん)映像を見た男性は「一乗谷に攻め込む織田信長の視点だな」と楽しんでいた。

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 丸岡城ブースでは、天守を写した巨大タペストリーと、手作りよろいを身に着けた“上級武士”が来場者をお出迎え。希望者にはよろいの試着も行った。丸岡城が描かれたスマートボールのコーナーもあり、点数によって歴代城主の家紋シールをプレゼント。順番待ちの人が途切れなかった。

 最終日も戦国時代の武具や衣服に使われた組紐(くみひも)作りのワークショップなどがある。

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