FA市場最後の大物スワンソンはカブス 7年1億7700万ドルで合意

日本時間12月18日、カブスがブレーブスからフリーエージェント(FA)となっていたダンズビー・スワンソンと7年1億7700万ドルの大型契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。今オフは大物FA選手の契約がスムーズに決まり、スワンソンはFA市場に残っていた「最後の大物」。カブスはジェイソン・ヘイワード(今オフ解雇)の8年1億8400万ドルに次ぐ球団史上2番目の大型契約を提示し、今オフのFA市場における「遊撃手ビッグ4」の一角を獲得することに成功した。

現在28歳のスワンソンは2015年ドラフト全体1位指名でダイヤモンドバックスに入団。ブレーブスにトレードされたあと、2016年にメジャーデビューし、2017年から6年間、不動の正遊撃手として活躍してきた。短縮シーズンの2020年に自己ベストのOPS.809をマークし、2021年は自己最多の27本塁打を放ってワールドシリーズ制覇に貢献。今季は全162試合に出場して打率.277、25本塁打、96打点、18盗塁、OPS.776の好成績を残し、オールスター・ゲーム初選出&初のゴールドグラブ賞と充実のシーズンを過ごした。

カブスの遊撃にはニコ・ホーナーがいるものの、スワンソンの加入により、ホーナーは二塁へ移るとみられる。スタットキャストが算出する守備指標OAAでホーナーは今季+13の好成績をマーク。これを上回ったのが+21を記録したスワンソンだった。ホーナーは2020年に二塁手としてゴールドグラブ賞のファイナリストに選ばれており、ホーナーとスワンソンが形成する二遊間はメジャーでもトップクラスの守備力を持つことになるだろう。

今オフのカブスはスワンソンのほかにも、コディ・ベリンジャー、ジェイムソン・タイオン、ブラッド・ボックスバーガーらを獲得して戦力を強化。ただし、ウィルソン・コントレラス、アンソニー・リゾ、クリス・ブライアントといった2016年のワールドシリーズ制覇を経験した主力選手が抜けた穴が埋まっているとは言い難く、カージナルスやブリュワーズと地区優勝を争うためには、さらなる補強が必要だ。

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