ソフトバンク入り大野投手「目標を口に出して、逃げずに向き合う」 離島の公立高校から夢実現、母校の小学校で後輩たちにエール

児童の前で投球を披露する大野稼頭央投手=龍郷町の戸口小学校

 プロ野球ソフトバンクにドラフト4位で入団した大野稼頭央投手(18)=大島高=が、母校の鹿児島県龍郷町戸口小学校で全児童35人に講演した。「夢や目標の実現に強い気持ちで立ち向かって」とエールを送った。

 小学校で野球を始めた時からプロ入りが夢だったという。高校入学時に120キロほどしかなかった球速を上げるため、体づくりや投球フォームづくりに取り組んだと説明。「夢を達成できるか不安になることもあるけれど、目標を口に出して逃げずに向き合うことが大切」と語った。

 試合の大事な場面で意識していることを問われ、「絶対に気持ちで負けない。主導権を握られないこと」と答えた。ピッチングを披露し、児童とキャッチボールをすると歓声が上がった。球を受けた6年赤尾幸大君は「速くて捕りやすい球が来て驚いた。1軍で投げる姿を早く見たい」と話した。講演は10日あった。

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