小中高生対象、第13回新聞コンクール各賞決まる 団体最高賞に福井県の勝山中部中学校

新聞活用に取り組む図書・文化委員会の生徒=福井県勝山市の勝山中部中学校

 家族や友人と新聞記事を読んで感想や意見を書く、第13回「いっしょに読もう! 新聞コンクール」(日本新聞協会主催)の審査結果が12月12日発表され、福井県勝山市の勝山中部中学校が団体最高賞の優秀学校賞に選ばれた。生徒たちが新聞を活用して地域の魅力を知る探究と、読解力向上の二つのプロジェクトを進めた。

 全国475校の団体応募から小中高各5校が同賞に選ばれた。

 同校では、図書・文化委員会の生徒と担当教員を中心にNIE(教育に新聞を)に取り組み、全校生徒がコンクールに参加した。

 探究プロジェクトは勝山の良さをアピールできる生徒を増やそうと地域学習に取り組んでいる。県内高校の探究活動の事例や、大学教授らのインタビュー記事などを校内に掲示し、生徒が参考にしている。

 読解力向上に向けては、新聞に触れる時間を増やそうと1、2年生は福井新聞のデジタル教材「ふくe刊」を導入。タブレット端末を使って、空き時間や自宅で新聞記事を読む取り組みを進めている。

 コンクールには個人応募を含めて国内外から5万6998点が寄せられた。中学生部門の最優秀賞に、福井新聞を題材にした徳島県の中学3年、河野地里子さんが輝いたほか、福井県内の小中4人が奨励賞に選ばれた。奨励賞は最優秀賞、優秀賞に次ぐ賞で、全国118点が入った。

 日本新聞協会の各賞に加え、福井県NIE推進協議会賞20点、同協議会奨励賞228点も決まった。同コンクールに県内は小中高43校から計3105点の応募があった。

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