糸魚川市とえちごトキめき鉄道(トキ鉄)共催による「糸魚川駅開業110周年記念イベント」が17日、トキ鉄糸魚川駅などで開かれた。直江津D51レールパークのSL「D51 827」が出張し、汽笛と白煙を上げ構内をデモ走行。トキ鉄スペシャルアンバサダーのNGT48・佐藤海里さんが1日糸魚川駅長を務め、市民や鉄道ファン、アイドルファンらでにぎわった。
SL・D51機関車出発式でトキ鉄の鳥塚亮社長は、「鉄道のまち」として大切にしてくれる地域の熱い思いに感謝。「どうしても糸魚川に持ってきたかった。D51を見た子どもたちが、このまちの未来をつくっていってほしい」と願った。米田徹市長は、日本の人流や物流を支えてきた旧北陸本線や大糸線の価値に触れ「地域一体となって鉄道の大切さを訴えていきたい」と誓った。
来賓の高鳥修一衆院議員、中村康司県議が祝辞を述べテープカット。米田市長、石塚強駅長らが出発式に臨んだ。
続いて佐藤さんの1日駅長就任式が行われ、鳥塚社長から任命書、タスキが託された。「いつもはアイドルらしくだが、きょうは駅長らしく、かっこよく頑張ります」と佐藤さん。早速「雪月花」乗客の出迎え、出発式の大役を担った。
初日は計3回、構内でSLデモ走行。親子5人で訪れた同市一の宮3の女性(38)は「糸魚川で見られるとは。直江津から一生懸命持ってきてくれたことがうれしい」と雄姿に感動していた。
南北自由通路では9店舗の出店による物産販売、ホームでは鉄道系音楽グループ「半熟BLOOD」のライブ、ジオパルでは糸魚川駅と鉄道関連の写真展示が行われ、いずれも好評だった。
18日もSLデモ走行と写真展示
SLデモ走行と写真展示は、18日も行われる。走行時間は、午前10時、同11時25分、午後2時20分からの予定。
◇D51走行動画