「ラミサンタ」からプレゼント ウクライナ避難民とスポーツで交流 DeNA前監督ラミレスさん

サンタクロースの衣装を身にまとったラミレスさん(左)からプレゼントを受け取るウクライナ避難民の子ども=横浜市西区

 横浜DeNAベイスターズ前監督のアレックス・ラミレスさんが、横浜市に避難しているウクライナの子どもたちとスポーツを通じて交流するイベントが18日、横浜市西区の横浜国際協力センターで開かれた。避難民56人が参加し、国籍や障害の有無などにかかわらず誰でも楽しめる「インクルーシブスポーツ」で笑顔を届けた。

 イベントでは、棒を投げて木製のピンを狙う「モルック」を行い、子どもたちが真剣な表情で棒を投てき。ピンを倒すと、ラミレスさんと一緒に拍手して喜んだ。ボールを的に近づけて競う「ボッチャ」も楽しんだ。終盤はラミレスさんがサンタクロースの衣装で登場。「ラミサンタ」からチョコレートやぬいぐるみをプレゼントされ、子どもたちに笑みがあふれた。

 首都キーウから避難した小学4年のミラナさん(9)は「新しいスポーツをできてとても楽しかった。これから日本語を勉強してもっと日本人の友達を作りたい」と笑顔。ラミレスさんは「楽しんでもらえてうれしい。今後もウクライナとの友好イベントを発展させていきたい」と話した。

 イベントは横浜市が主催。ラミレスさんと妻の美保さんが共生社会の実現を目指して設立した団体「VAMOS TOGETHER」との協力で実現した。

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