農業作文で優秀賞 那須拓陽高の西岡さん 大豆栽培での学びつづる

優秀賞を受賞した西岡さん

 【那須塩原】那須拓陽高生物工学科3年の西岡桃(にしおかもも)さん(18)がこのほど、食や農業に関する体験などをつづった作文コンクール「毎日農業記録賞」(毎日新聞社主催)の高校生部門で優秀賞に輝き、全国農業高校長協会賞も受賞した。大豆栽培に取り組む同好会での活動や農泊を営む夢などを記した。西岡さんは「栽培した大豆の魅力を伝えることを意識した」と笑顔を見せる。

 15代続く米農家に生まれ、「将来は植物に関わる仕事がしたい」と同校に入学した西岡さん。米作を営む母智子(ともこ)さん(47)がかつて同コンクール一般部門で優秀賞を受賞したことから「自分も出してみよう」と応募し、全国から集まった多くの作品の中から優秀賞12編の一つに選ばれた。

 受賞作の題名は「地大豆が拓(ひら)く新しい扉」。所属する「SoyPro同好会」で在来大豆を無農薬・無化学肥料で栽培し、豆腐やしょうゆなどに加工したこと、同好会主催の収穫祭で加工品を販売したことなどを紹介した。

 西岡さんの夢は「見て楽しい、食べておいしいガーデンをつくること」。来春の同校卒業後、5月には智子さんと自宅敷地に農泊施設をオープンする予定だ。大豆や野菜の種まきや収穫などの体験サービスを提供するという。西岡さんは「来てくれた人と一緒に野菜などを栽培し、わくわくできる場所を作りたい」と話す。

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