優勝賞金1億超えをかけた一発勝負!平塚競輪場で2年ぶり開催の「KEIRINグランプリ2022」の魅力とは!?

100円から楽しめる「競輪」。階級・選手人数・レース予想における重要ポイント

まず、「競輪」とは戦後の復興費用の捻出と自転車産業の発展を目的として、1948年に誕生した公営競技のことである。全国43カ所にある競輪場のバンクにて行われる自転車競走で、レースは基本的に7名もしくは9名の選手で実施される。

日本のプロスポーツにおいて最も選手数の多い競技であり、その数はおよそ2200人。男子選手はA級3班からS級S班までの6段階にランク分けされており、A級3班、A級1班・2班、S級がそれぞれ同じレースに出場する。また、約180名の女子選手はL級1班として、すべての選手が同じランクとなっている。

選手は36の都道府県にある、日本競輪選手会のいずれかの支部に所属している。各支部は地域ごとに8地区に大別され、レースでは選手がその地区ごとに「ライン」と呼ばれるチームに分かれて戦う。メンバー次第で地区を越えてラインを組む場合や「単騎」として一人で戦う場合もある。また、女子選手にはラインは存在せず全員が単騎での競走となる。

このライン間の駆け引きこそが競輪の魅力であり、ラインの総合力や思惑を読むことがレースの着順を予想する上での最重要項目と言えるだろう。

「KEIRINグランプリ」とは?開催遍歴・優勝賞金・開催場所情報

「KEIRINグランプリ」とは、1985年に創設し、2022年で開催37回目を数える、競輪では最上位に格付けされるビッグレースのことである。

毎年12月30日に実施され、その年のGⅠレース優勝者および獲得賞金額上位の全9名の選手が、1億円を超える優勝賞金を懸けて争う。

出場選手はグランプリ以降の翌年1年の間、最上位クラスであるS級S班に在籍。全GⅠレースに優先出走できる権利を得るが、名実ともに競輪界を代表する選手としての活躍を期待される。特別デザインのグランプリユニフォームと赤いレーサーパンツはその証であり、誇りでもある。

今年の「KEIRINグランプリ」の開催地である「平塚競輪場」は、神奈川県平塚市にあり、【ABEMA湘南バンク】の愛称を持つ。平塚競輪場での「KEIRINグランプリ」の開催は通算9回目となる。現在の歴代記録である、吉岡稔真氏の最年少優勝(22歳・1992年)や、山口幸二氏の最年長優勝(43歳・2011年)は、いずれも平塚において達成されている。今年はどんな熱いレースが繰り広げられるのだろうか。

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