刺繍家・早坂ユカがアイヌ文様ストールのクラウドファンディングを開始! 伝統的な文様と現代的なデザインの融合で、アイヌ文化を全国へ発信

北海道札幌市在住のアイヌ民族の刺繡家・早坂ユカが、12月16日(金)よりクラウドファンディングサイト「Makuake」にて、アイヌ文様をデザインしたストールを販売開始した。 伝統的なアイヌ文化と現代的なファッション感覚の融合に挑戦し、アイヌ文化を全国に発信することを目指している。

【販売ページ】https://www.makuake.com/project/sapporo_ainu/

このストールは、2020年に札幌市が立ち上げた「SAPPORO AINU PRODUCTS」事業の一環として、試作品を制作したもの。この事業では、「現代の暮らしの中に息づくアイヌ文化を。」というコンセプトのもと、様々なアイヌプロダクトが生み出された。 今回は、「SAPPORO AINU PRODUCTS」事業で試作したストールを実際の商品として、多くの皆様のもとにお届けしたいと思い、クラウドファンディングを立ち上げたという。

アイヌ文様ストール

価格:18,000円(税込)

サイズ:W170cm×H90cm

カラー:オレンジ / ネイビー

素材:ポリエステル

早坂ユカ コメント

刺繡家である私は、アイヌ文様の刺繍がもつ美しさをもっと一般の方に知っていただきたいと考えていました。

しかし、アイヌ民族の女性たちがつくり出す伝統的なアイヌ文様の刺繍品は、とても美しい工芸品であると同時に、すべてが手仕事でつくられるため高価なものです。

そこで、その伝統が持つ美しさをそのまま活かしつつ、普段の暮らしの中で使っていただくために、よりお求めやすい価格で提供することを目指しました。

ストールの半分にあしらわれたアイヌ文様は、単なるグラフィックとしての模様ではなく、実際のアイヌ刺繍の味わいを感じられるよう、刺繍のステッチの風合いを活かして図案化しています。

このストールをたくさんの方々が手に取って、アイヌ文様の美しさや意味を知っていただけたら嬉しく思います。

【早坂ユカ プロフィール】

北海道・旭川にてアイヌ民芸品店を営む両親のもとで、幼い頃からアイヌ文化に触れて育つ。

母から受け継いだアイヌ刺繍の作品制作をはじめ、「アイヌ・アート・プロジェクト」の一員として音楽活動に参加するほか、国内外でアイヌ古式舞踊を伝える舞台に立つなど、幅広く活動を行なっている。

北海道アイヌ協会認定「優秀工芸師」。北海道アイヌ協会主催「北海道アイヌ伝統工芸展」、アイヌ民族文化財団主催「アイヌ工芸作品コンテスト」などで受賞多数。

所属:アイヌ・アート・プロジェクト、アンコラチメノコウタラ、札幌ウポポ保存会、札幌アイヌ協会

アイヌ民族とは?

アイヌ民族は、東北北部から北海道、サハリン、千島列島に及ぶ広い地域に暮らしてきた、日本の先住民族です。自然界をはじめあらゆるものに魂が宿ると考え、生きとし生けるもの、万物との共生を大切にするなど、独自の文化や信仰、言語を持ち、周辺の民族と交易を行い、暮らしてきました。明治以降さまざまな苦難を経験しながら、現在もその伝統を受け継ぎ、さらに発展させ、新しい文化を生み出そうと多くのアイヌ民族が活動しています。

札幌アイヌデザイン認証について

本プロジェクトで販売するストールは「札幌アイヌデザイン認証」商品です。 ※札幌アイヌデザイン認証とは:札幌アイヌ協会とその協力者が望む未来を構築できるプラットフォームとして、商品開発の背景・本質や製品・サービスにアイヌ民族の声が反映されていることを保証し、他商品との差別化を図るための制度です。多岐にわたるアイヌ民族の文化的財産を世界に向けて幅広く発信し、北海道の地域資源としてのブランディングを目指しています。

© 有限会社ルーフトップ