自然エネルギーの「爆発的普及」へ 蓄電池工場を建設中のベンチャー企業が住民に説明会 岡山・玉野市

「自然エネルギーの爆発的普及」を掲げています。蓄電池工場を岡山県玉野市に建設しているベンチャー企業「パワーエックス」が、住民に事業の詳細を説明しました。

玉野市で開かれた説明会には住民約250人が集まりました。

(パワーエックス/伊藤正裕 社長)
「日本を代表するような工場を玉野で、皆さまと一緒に作ることができれば、ここはひょっとすると次の大産業のメインの場所になるんじゃないかと」

2021年3月に設立した「パワーエックス」は、太陽光や風力でつくった電気をためる蓄電池の製造・販売を手掛けるベンチャー企業です。

2024年には電気自動車の充電サービスの展開や電気を船で運ぶ「電気運搬船」の開発を目指しています。蓄電池の受注予約金額は11月末時点で1500億円を超えているということです。

現在、玉野市田井に蓄電池の組み立てなどを行う工場「パワーベース」を建設中です。敷地面積は2万8000平方メートルで、年間の最大生産能力は5ギガワット、2028年までに110人の雇用を計画しています。

伊藤正裕社長は蓄電池に必要な数百個の部品のうち、最大65%を近場で調達したいと話しています。

(説明会参加者は―)
「ビジネスチャンスをいただければ、大変幸いでございます」
「どういうふうにしてお役に立てるのかなと、当社もよろしくお願いいたします」
「わくわくします、何らか携わっていければうれしいなと」

(パワーエックス/伊藤正裕 社長)
「雇用が増えて税収が増えて活性化されて、人の流れも変わって思い切り元気になっていく、玉野の繁栄に少しでもお役に立てるように頑張りたい」

玉野市の工場は2023年秋に生産ラインが完成し、蓄電池のテスト生産を始める計画です。出荷は2024年春を予定しているということです。

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