先週、鳥インフルエンザが発生した広島・世羅町の農場での殺処分が19日、完了しました。一方、近くの農場でも新たに鳥インフルエンザが確認され、19万羽の殺処分などが始まっています。
先週、世羅町にある採卵用のニワトリの農場で、飼育しているニワトリから「H5亜型」の鳥インフルエンザが確認されました。
これを受け、広島県は、飼育されているニワトリの殺処分と周辺の道路などで消毒作業を始めました。
県によりますと、19日午前5時半時点でおよそ11万3500羽の殺処分が全て完了したということです。
一方、この近くの農場から18日、「死ぬニワトリが増えている」と県に通報がありました。簡易検査では13羽のうち9羽が「陽性」に、その後の遺伝子検査の結果、19日、この農場でも「H5亜型」の鳥インフルエンザが確認されました。
県は、この農場で飼育されているおよそ19万羽のニワトリについても殺処分を始め、自衛隊に災害派遣を要請しました。
県は、「肉や卵を食べることで鳥インフルエンザが人に感染した例は報告されていない」と冷静な行動を呼びかけています。