フィギュア三宅 全日本で躍進狙う 22日開幕 4回転ジャンプが鍵

全日本フィギュアスケート選手権で躍進を期す三宅星南=ヘルスピア倉敷アイスアリーナ

 フィギュアスケートの全日本選手権は22日、大阪府の東和薬品ラクタブドームで開幕する。岡山勢の注目は男子シングルの三宅星南(関大3年、理大付高出)。今季からグランプリ(GP)シリーズに初参戦した20歳の有望株は「4年後の冬季五輪へのスタートとなるシーズン」と決意を新たに、初入賞した前回(6位)を上回る躍進を狙う。

 身長176センチで、長い手足を生かしたダイナミックかつ優雅な滑りが特長だ。「ミスを引きずってしまった」とGPシリーズのデビュー戦となった10月のスケートアメリカはショートプログラム(SP)、フリーともにジャンプを失敗し、トータル8位。さらに11月のフランス大会は体調を崩しフリーを棄権したが「体力も回復し、調子は上向いている」。全日本に向け、現在は練習拠点のヘルスピア倉敷アイスアリーナ(倉敷市)で最終調整に励む。

 シニア1年目だった昨季は日本代表として臨んだ四大陸選手権でも4位と健闘した。GPシリーズでやや不調だった4回転ジャンプの精度が全日本の鍵を握りそうだが、「力を出し切れば結果はついてくる」と話す。

 他の岡山勢は、アイスダンスで5連覇を目指す北京冬季五輪代表の小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)と、倉敷市出身の高橋大輔、村元哉中組(関大KFSC)が対決。男子シングルは木科雄登(関大、金光学園高出)、櫛田一樹(倉敷FSC)、杉山匠海(岡山大)、女子シングルには三宅咲綺(岡山理大)がそれぞれエントリーしている。

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