川崎・首都高湾岸線のスポーツカー追突事故 危険運転致死罪で会社役員の男起訴 2020年8月に乗用車の夫婦死亡

横浜地検

 川崎市川崎区の首都高速湾岸線で2020年8月、スポーツカーが乗用車に追突し、乗用車の夫婦が死亡した事故で、横浜地検は19日、危険運転致死の罪で、スポーツカーを運転していた東京都江戸川区の会社役員の男の被告(52)を起訴した。認否は明らかにしていない。

 起訴状などによると、被告は20年8月2日、同区扇島の首都高速湾岸線下り線でスポーツカーを運転。第3通行帯(追い越し車線)を走行中、第2通行帯(中央の車線)を約330メートルにわたり連なって走行していた計6台の車を妨害する目的で、時速約200~268キロで著しく接近して追い抜いた。さらに6台のうちの2台目で走っていた中型冷蔵冷凍車が被告の前方から第3通行帯に車線変更した際、被告は時速約200キロで第2通行帯に進入し、6台のうちの先頭を約83キロで走っていた夫婦の乗用車に追突。運転していた東京都江戸川区の無職の男性=当時(70)=、同乗の妻=当時(63)=を死亡させた、とされる。

 神奈川県警は当時、被告を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで現行犯逮捕。容疑を過失致死に切り替えて調べていた。

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