神奈川の県政重大ニュース、3年ぶり発表 黒岩知事が選定する方式に変更「県民の思い反映しているか疑問」

神奈川県の黒岩祐治知事(資料写真)

 神奈川県は16日、今年の県政重大ニュースを発表した。従来は県民投票で順位付けしていたが、黒岩祐治知事が県政ニュースを10項目選定する方式に改めた。

 変更について県は「投票者数は例年5千人超で、920万人を超す県人口からすると少ない。ランキングが必ずしも県民の思いを反映しているか疑問な点もあり、知事が選ぶ方式とした」と説明した。

 重大ニュースは▽新型コロナウイルス対応の自主療養制度▽電力需給逼迫(ひっぱく)警報の発令▽ウクライナ避難民支援の実施▽筋電義手バンクの設置▽大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を契機としたプロモーション▽ベトナムフェスタの開催▽県立図書館の新本館がオープン▽県当事者目線の障害福祉推進条例の制定▽ねんりんピックの開催▽未病サミットの開催-を選んだ。

 16日の定例会見で知事は「それぞれに思いがあるが、中でも印象的なのは当事者目線の障害福祉推進条例が県議会で全会一致で可決されたことだ」と述べた。

 重大ニュースはコロナ禍の影響で3年ぶりの発表となった。

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