『BMW Z4』がフェイスリフト。水平基調のキドニー・グリル採用にコネクティビティも強化

 共同開発パートナーとして迎えたトヨタとともに、2019年にはA90型スープラとの実質的“兄弟車”として復活を遂げた『BMW Z4』が、一部改良を受けて上陸。フロントは圧倒的な存在感を放つ新たなデザインへと進化を遂げ、最新のコネクティビティやアシスタンス機能も搭載し、12月16日より発売が開始されている。

 世紀末を目前に控えて登場した象徴的なロードスター・モデル『Z3』の系譜を継ぎ、2003年に初代『Z4』が誕生。当初はオープンに加えてクーペモデルもラインアップされるなどバリエーション展開を経て、2009年の2代目ではバリオルーフに進化。2016年にその役目を終えるまで、絶妙なサイズと高い走行性能を持つプレミアム・オープントップ・スポーツとして人気を博してきた。

 そして約2年の空白を経て復活し、トヨタとの協業でも話題を集めた現行3代目モデルは、洗練された力強さを感じさせるデザインと、高いシャシーバランス、新世代のエンジンやサスペンションによりもたらされた高い走行性能など、そのダイナミクス性能も一気に現代的な水準へと引き上げられた。

 その『BMW Z4』が一部改良を受け、フロントマスクを中心としたエクステリアのデザインをアップデート。ヘッドライト周りの内部ベゼルをブラックアウトし、BMWの象徴でもあるキドニー・グリルを水平基調としたデザインに変更し、新たな造形のバンパー開口部と併せて迫力を感じさせるデザインとしている。

 また、2021年夏にも新アプリの『My BMW』を導入したBMWコネクテッド・ドライブも実装され、車両とドライバー、情報をシームレスにつなげ、より快適でスマートなモビリティ・ライフをサポートするパーソナル・アシスタント・サービスとして生まれ変わった総合テレマティクス・サービスも最新版に。

 さらにAI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントも搭載され、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能な、人工知能アシスタンス機能も備わる。

 そうしたコネクティビティ機能強化のひとつとして、他のモデルでも拡充が進むアマゾン・アレクサとの連動も可能となり、アレクサに話しかけるだけで天気予報やニュースの確認、音楽ストリーミングの再生、Amazon.co.jpでのショッピング、対応するスマートホームデバイスの操作なども可能としている。

 グレード構成は2.0リッターの直列4気筒直噴ターボ(197PS/320Nm)を搭載する“sDrive20i”と、最新モジュラーユニットでもある3.0リッターの直列6気筒直噴ターボ(340PS/500Nm)を積む“M40i”の2機種となり、全車8速ATの右ハンドル仕様で、価格は714万~894万円(税込)となっている。

現行の3代目ではソフトトップに回帰。時速50km以下で、開閉時間は約10秒という早さ
リヤの印象はほぼ不変。アルミやコンポジット材など、前後で構成素材の最適化も図っている
総合テレマティクス・サービスのBMWコネクテッド・ドライブも最新版にアップデート
3.0リッターの直列6気筒直噴ターボ(340PS/500Nm)を積む”M40i”は、アダプティブMスポーツ・サスペンションが標準に

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