京都を代表する味!行列必至の老舗食堂で味わう、「たぬきうどん」と「他人丼」

旅人へひとこと

『殿田』で「たぬきうどん」と「他人丼」を味わう前か後に、京都の空と風景を楽しんでほしい!

今回ご紹介するお店は、京都駅から徒歩5分ほどのところにある、行列必至の老舗食堂『殿田』さん。

京都観光の定番『京都タワー』&意外と知られてない「空中経路」

『殿田』さんの近くには、京都観光の定番『京都タワー』があります。

いつも多くの観光客で賑わっている観光スポットですが、その『京都タワー』の向かいにある『京都駅ビル』内に、意外と知られていない「空中経路」という、京都の市街地を一望出来る展望スペースがあります。

『京都タワー』と「空中経路」で、京都の空と風景を楽しんでほしいと思います。

京都観光の定番『京都タワー』

『殿田』さんを訪ねる前、久しぶりに『京都タワー』へ上ってみる事にしました。

チケット売場はビルの1階にあります。

ただ、こちらのチケット売場は長い行列が出来る事も多いので、そういう時はビル11階の展望室エレベーター前まで行くことをおすすめします。

11階の展望室エレベーター前でも、券売機で当日券を購入する事が出来ます。

また、ネットでも前売券を購入出来ます。

前売券はチケットレスで料金が50円割引となっているのでお得です。

展望室エレベーターに乗り込むと、地上100mの展望室まで一気に上がります。

そしてエレベーターを降りると、京都の空と風景を大パノラマで見ることが出来ます。

↓↓『京都タワー』から眺める『京都駅ビル』

『京都タワー』を楽しんだら、次に『京都駅ビル』へ向かいましょう!

京都タワービル

〒600-8216 京都府京都市下京区東塩小路町721−1

『京都駅ビル』内にある、意外と知られていない「空中経路」

意外と知られていないのですが、駅ビル内には東広場と西の大階段を結ぶ通路があります。

その通路は中央コンコースの天井から近い場所にあり、あまり目立ってはいません。

上の画像は中央コンコースを下から見上げたものですが、「空中経路」と文字を入力している箇所、その一本の筋が「空中経路」なのです。

「空中経路」の利用時間は10:00〜22:00までとなっています。

西の大階段側から「空中経路」へ入るには、エスカレーターかエレベーターで10階まで上がって下さい。

足に自信のある方は階段でも上がれますよ。

但しエレベーターは10:30から利用開始となりますのでご注意下さい。

『京都拉麵小路』というラーメン屋さんの横が西側の入口です。

↓↓「空中経路」から見た大階段。

↓↓「空中経路」から見た中央コンコース。

「空中経路」の高さは地上45m、長さは147mです。

途中、三箇所に展望スペースがあり、京都の街と空を眺める事が出来ます。

上の画像が展望スペースです。

窓に近寄ると、下の画像のように、京都の町を一望出来ます。

青い空を背景にした『京都タワー』の姿にテンションが上がります。

下の画像は東広場側です。

エスカレーターを上がれば「空中経路」です。

『京都タワービル』と『京都駅ビル』には、展望以外にもお土産物屋さんや飲食店が入っていますので、そちらでも楽しむ事が出来ます。

京都へお越しの際は、是非とも立ち寄っていただければと思います。

京都駅ビル

〒600-8216 京都府京都市下京区東塩小路町 京都駅ビル

創業されてから60年近く、京都タワーと共に歴史を刻んで来た老舗食堂『殿田』

創業60年近い『殿田』さんは、2007年に先代が亡くなり、先代の奥様が二代目として、現在も女将さんをされています。

その女将さんを中心に、お店はご家族で営まれています。

忙しい中でもアットホームな雰囲気を味わえるのは、家族経営の強みかも知れませんね。

調理場を少し覗いてみると、70歳以上とは思えない、元気な姿で働かれている女将さんを拝見出来ました。

料理のほとんどを女将さんおひとりでされているとの事ですから驚きです。

調理場の前に置かれているお寿司も女将さんの手作りです。

女将さんは独身の頃、お寿司屋さんで働いていたそうです。

今回は「他人丼」を頂いたので、残念ながらお寿司には手を出せませんでしたが、次回訪ねた時は頂きたいと思います。

私が訪ねた時は「いなりずし」を注文される方が多くみられました。

メニュー表を見ますと、海外からのお客さんが多い事もあってメニューは英語でも表記されています。

私は11:30頃にお店を訪れて行列に加わりましたが、その時にお店から出て来られる海外のお客さんを何組か見受けました。

ちなみにお店は10:30から営業されています。

リピート間違いなし!『殿田』の「たぬきうどん」と「他人丼」

京都では「きつねうどん」に、あんをかけたものが「たぬきうどん」になります。

油揚げは大阪の様に大判のものでは無く、おちょぼ口の舞妓さんや芸姑さんが食べやすい様に、刻み揚げを使っているのが京都ならではの特徴です。

中でも『殿田』さんの「たぬきうどん」は、地元民からも海外からも高い評価を得ています。

また、「他人丼」も「たぬきうどん」同様に人気があり、一緒に注文されるお客さんが多い。

いつまでも温もりが続く「たぬきうどん」は、女将さんの愛情がこもっていて、気持ちもほっこりとします。

うどんには九条ネギ、すり生姜、刻み揚げがトッピングされています。

特に刻み揚げの量の多さには、思わず笑みが溢れます。

あんかけの出汁は鰹の風味が良く、とろみ加減も絶妙です。

すり生姜と一緒に頂くと、いつまでも温もりが続きます。

九条ネギのシャキシャキした食感と、出汁の染みた刻み揚げの美味しさに心が躍ります。

麺は角のないフワもちな食感。

大阪うどんと同じく「角を立てずに丸くおさめる」という発想が、京都のうどんにも、あるのかも知れません。

細めの麺は、あんかけ出汁との絡みが抜群です。

出汁の風味がいつまでも口の中に残ります。

女将さんは先代の味をそのまま受け継いでいるのでは無く、その時の時代に合うように、味を調整されているそうです。

『殿田』さんの「たぬきうどん」は、昭和、平成、令和と、その時々に違った顔を見せているのかも知れません。

それぞれの時代の、それぞれの思い出の味なんだと思います。

ふわとろ卵と甘辛い牛肉がたっぷりの「他人丼」。山椒をかけて頂くと、さらにお箸がすすみます。

2年ほど前にNHKの人気番組で紹介されたお店が、おそらく『殿田』さんではないか?ということで、放送直後に番組を見ていた人達がお店に足を運んだそうです。

番組で紹介されていたとおり、牛肉がたっぷりと入っています。

ふわとろな卵と絡めて頂くと、まるですき焼きの中に入っているお肉を食べている感じ。

牛肉と同様にたっぷりと入っている玉ねぎも甘い。

お米の一粒一粒にしっかりと出汁が染みていますので、食べ始めから最後まで美味しく頂けます。

途中、粉山椒をふりかけてみましたが、とても良いアクセントになり、さらにお箸がすすみました。

「たぬきうどん」も「他人丼」も大変満足の出来る味でした。

このお店を訪ねたのは今回が初めてです。

もっと早く出会いたかったと後悔しました。

きっとまた訪ねます。

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ブログ:https://blog.goo.ne.jp/sasuraieigabito

殿田

〒601-8002 京都府京都市南区東九条上殿田町15

*この記事は2022年11月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:放浪うどん人

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