俳優の仲田育史さん急死 47歳、公演中に倒れる 「ドンブラザーズ」で刑事役

俳優の仲田育史さんが18日、くも膜下出血のため死去した。47歳。沖縄県出身。所属する「劇団 男魂(メンソウル)」が19日に公式ホームページで発表した。葬儀・告別式は23日午前11時から世田谷区北烏山5−1−5、みどり会館で。喪主は妻愛子さん。出棺の儀は親族のみで執り行う。

劇団関係者によると、仲田さんは17日に同劇団による夜公演の舞台上で倒れ、搬送先で息を引き取ったという。

仲田さんは、杉本凌士が2003年に立ち上げた同劇団の全公演、「勝手にふるえてろ」「セカンドプロローグ」「さくらん」「フラガール」などの映画、テレビドラマに出演していた。テレビ朝日系で放送中の「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」では10月30日に放送された第35話で、犬塚翼を取り調べる刑事役で出演していた。なお、杉本凌士は同作で犬塚翼を執ように追う狭山刑事を演じている。

関係者は「故郷の沖縄をとても愛している人でした。ずっと沖縄に帰れていない事を心配した座長杉本が40歳の誕生日にサプライズで沖縄への帰省旅行を計画し、劇団員皆でプレゼントしたことがありました。小学生の子供達も巻き込んだ計画で、仲田には架空の仕事を伝え、空港まで連れ出し見事に成功。サプライズを知った瞬間の何とも言えない仲田の笑顔は忘れられません」と思い出を挙げた。「お酒も大好きで、30年近い付き合いの杉本とは本当に良く飲んでましたが、いまだに飲み過ぎて度々叱られてました。皆そんな仲田が大好きで、沢山の人から愛された人でした」と悼んだ。

(よろず~ニュース編集部)

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