キーワードは「モビリティX」 日経BPが自動車産業解説の新刊発売

株式会社 日経BPは、「モビリティX シリコンバレーで見えた2030年の自動車産業 DX、SXの誤解と本質」を発売した。12月19日付のプレスリリースで明かしている。

同書は、ウーバーテクノロジーズ、ゼネラルモーターズ(クルーズ)、Google(ウェイモ)、テスラ、Amazonなどの企業を挙げて、自動車産業の未来を解説している。

また、同書では、2030年の自動車産業を占う新キーワードとして「モビリティX」を提案した。「モビリティX」とは、顧客起点による新たな体験価値(X=エクスペリエンス)の創造と、それをよりリッチなものとする異業種融合(X=クロス)の実現といった視点を付加したものだ。

さらに、同書では、「モビリティX」時代に求められるアプローチとして、『「デザイン思考」「データドリブン」による体験価値創出』、『顧客の価値観の変化に寄り添うサステナビリティー変革』、『中長期視点による「要素クロス」アプローチ』、『ファンクション産業と融合した新たな価値創出』の4つを提唱している。

さらに、同書は、日本人の有志組織「シリコンバレーD-Lab」メンバー(デロイト トーマツ ベンチャーサポート、パナソニック ホールディングス、経済産業省所属)が執筆した。同組織は、2017年からCASE、モビリティの脱炭素化など、シリコンバレーから分かる世界の潮流をリポートしている。第1弾リポートは、経済産業省のセミナーで公開された。

■筆者一同のコメント

もはや「できない理由」はありません。未来を切り開く日本へ、次の一歩を踏み出すのは、まさに今がラストチャンスです

テスラ、Amazonは、
ファンクション産業
(関連産業:エネルギー、物流、クラウドなど)と
“本業”を融合させながら事業拡大を図る
(筆者作成、同書より)

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