「お年玉の相場はいくら?」「何歳まであげるべき?」お正月の疑問を専門家に聞いてみた【みんなのハテナ】

Park KSBアプリに皆さんから寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」です。今回は「お正月」に関するハテナです。

「お年玉 いくらが相場でしょうか?」(高松市 り-え 48歳)

子ども時代はいくらもらえるのか楽しみだった「お年玉」。しかし、大人になるといくら渡せばいいのか悩んでいる人も多いようです。

今回話を聞いたのは、高松市のファイナンシャルアドバイザー・橋崎悟さんです。

(ファイナンシャルアドバイザー/橋崎悟さん)
「一般的には例えば幼児の方、2歳ぐらいまでだったら0円とか、あるいは大学に行くと5万円までですよと幅がありますが」

橋崎さんがまとめた年齢・学年別のお年玉の相場観がこちら。

お年玉の相場は?(橋崎さん調べ)
乳幼児(2歳まで) 0円
未就学児(6歳まで) 500円 1000円
小学校低学年 1000円 3000円
小学校高学年 3000円 5000円
中学生 5000円 1万円
高校生 5000円 1万円 2万円
大学生以上 0円 1万円 3万円

お年玉をあげるのは「お金の意味」がわかるようになった3歳ぐらいから。その後、年齢が上がるにつれて金額も増え、小学校高学年は3000円から5000円ほど。

中学生は5000円、高校生は1万円の割合が最も高いそうです。一方、大学生になると家庭によって金額のばらつきが多いそうです。

Park KSBアプリで聞いてみた「お年玉をあげる」と答えた人の平均値がこちら。

お年玉の相場は?(Park KSBアプリによる集計 回答664人)
平均額
未就学児(6歳まで) 1976円
小学校低学年 2146円
小学校高学年 4185円
中学生 6207円
高校生 8407円
大学・大学院生 1万327円

多かった回答
未就学児(6歳まで) 1000円
小学校低学年 3000円 2000円
小学校高学年 3000円 5000円
中学生 5000円 1万円
高校生 1万円 5000円
大学・大学院生 1万円 0円

多かった回答は橋崎さんが示したものとほぼ同じという結果になりました。参考になりましたか?

「お年玉は何歳まであげるべきでしょうか?」(坂出市 タギリ 53歳)

橋崎さんによると、金額に差はあれど高校を卒業するまではあげている家庭が多いとのこと。パークKSBアプリでお年玉を何歳まであげるか聞いたところ……。

高校卒業までが約3割、大学卒業までが約5割という結果となりました。

そのほかの意見として、「結婚するまで」や「大学生までと思ってきたが息子が結婚してお嫁さんにあげている」という意見もありました。

(ファイナンシャルアドバイザー/橋崎悟さん)
「大学を卒業する・大学院行ってももらってる方はみますけど、ほとんどが社会人になるともらわないっていうのが現状になってます」

また橋崎さんは、「お年玉」は子どもと使い道について話すことが大切だと考えています。

(ファイナンシャルアドバイザー/橋崎悟さん)
「お年玉をもらったとしても、お年玉を全額、子どもにどうするのと聞いて、それから子どもたちが半分貯金します、半分使いますよと、っていうルールを決めて使ってるっていうのが多くなっている」

子どもにとってお年玉で手に入る金額は大きなもの。それを全て親が管理するのではなく、使ってもらうことで子どもが「お金」の大切さを知ることにつながるということです。

(ファイナンシャルアドバイザー/橋崎悟さん)
「一度やってみるとハラハラ・ドキドキしますよ。お金を落とさないかなとか、使いすぎないかなとかなりますけど、全然構わないんです。子どもさんが必ず答えを出してくれます。親がしっかり怒らずに、あるいは無駄遣いしたらだめよと上から目線にならずに、しっかりと見届けて、あとの結果でこうだったよね、ていうことをおっしゃっていただいたら、絶対うまくいくと思います」

お正月の疑問としては「初詣」に関するものも寄せられました。

「なぜ初詣に行くのでしょうか?」(岡山市 しげちゃん 65歳)

高松市一宮町にある田村神社で聞いてみました。

(田村神社/熊代伸哉 権禰宜)
「元来、年末12月31日に一家の長が近所の神社にこもって、そこで年明けを迎える。そしてそのあとに家族の皆さんがそこの神社に行って、1年の平穏と無事を祈るというのが初詣の始まりという風に言われております」

日本人は古くから1年無事に過ごせたことと、年が明けた感謝を祈ることを大切にしていて、それが「初詣」という文化を作ったとされています。

そして初詣の始まりには2022年に注目された歴史上の人物が関わっているという説もあります。

(田村神社/熊代伸哉 権禰宜)
「初詣の始まりっていうのは、源頼朝がですね神奈川県鎌倉にございます、鶴岡八幡宮というところにお参りしたのが始まりというふうに言われております」

ただし、「初詣の由来」には諸説あってはっきりとしたことはわからないそうです。それでも大正時代には今のような形になったと考えられています。

(田村神社/熊代伸哉 権禰宜)
「お願い事はしてもらっても結構なのですが、その前に1年間ありがとうございました、無事過ごせましたので今年もよろしくお願いしますと、気持ちを持って参拝していただければと思います」

「初詣は何日までにいけばいいのでしょうか?」(岡山市 まいじ 48歳)

熊代さんが目安として挙げたのが「松の内」と呼ばれる期間です。

「松の内」とは正月の門松などの飾りを立てる期間のことをさします。この期間は地域によって異なり、関東や九州地方では1月7日まで、中四国や近畿地方などは1月15日までとされています。

これを目安にすれば岡山・香川は1月15日までとなります。

また田村神社は、玄関先に飾る正月飾りについても1月15日までにしまうのがいいとしています。

ただし、初詣に関して田村神社は、期間にこだわらず自分の行きやすいタイミングでも大丈夫だとしています。ちなみに田村神社には正月三が日で例年約25万人が初詣に訪れます。

(田村神社/熊代伸哉 権禰宜)
「特に若い方は人がよく行かれてる神社。行きたくなろうかと思うんですけども、今そこでご自身が住まれている、住ませていただいているっていうような感謝の気持ちを持って、ご自身が住まれている近くの神社さんお寺さんにお参りいただくのが良いかなと思います」

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