【WAVE】同時開催のタッグの祭典「DUALSHOCK WAVE」はチェリー&米山、Regina di WAVE次期挑戦者決定戦「NEXT」は狐伯が決勝進出!12.18千葉・2AWスクエア<全試合結果>

プロレスリングWAVEは18日、千葉・2AWスクエアにて「CHIBA WAVE Vol.2」を開催。NEXTトーナメント出場予定だった青木いつ希、そして笹村あやめが欠場となりカードが変更された。

DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント2回戦では米山香織&チェリーが勝利、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメントNEXT準決勝戦では狐伯が倉垣翼と時間切れ引き分けもルールにより決勝に駒を進めた。

「CHIBA WAVE Vol.2」
日時:12月18日(日)18:00開始
会場:千葉・2AWスクエア
観衆=88人

1、CHIBA・スクランブル4wave(20分1本勝負)
○川畑梨瑚(7分23秒、エビ固め)櫻井裕子●
※ブラジリアンキック。残りの2人は清水ひかり、鈴季すず

2、CHIBA・デカ盛りwave(15分1本勝負)
△宮崎有妃(時間切れ引き分け)優宇△

3、CHIBA・ライバルwave(15分1本勝負)
○SAKI(13分22秒、チョロイルド)世羅りさ●

4、DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント2回戦(時間無制限1本勝負)
米山香織&○チェリー(13分51秒、春夜恋)旧姓・広田さくら&梅咲遥●

5、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメントNEXT準決勝戦(15分1本勝負)
△狐伯(時間切れ引き分け)倉垣翼△
※ルール規定によりキャリアの浅い狐伯が決勝戦進出

▼前説
前説に桜花由美社長、野中美智子リングアナウンサーが登場。大会注意事項を説明したあと、青木いつ希、笹村あやめの欠場を報告。NEXTトーナメント出場予定だった青木は不戦敗となり、世羅りさの決勝進出が決定していることをアナウンスした。

また、waveではSDGsの観点より、コロナ禍で中止とされている紙テープの投げ入れを今後は廃止とし、ペンライトでの応援を推奨。引退試合など特別なときはその都度、検討されることを明かした。

▼オープニング
現在、タッグの祭典「DUAL SHOCK WAVE」とRegina di WAVE次期挑戦者を決めるためのトーナメント「NEXT」を同時開催しているプロレスリングwave。今大会では、DUAL SHOCK WAVEの2回戦とNEXTトーナメントの準決勝戦が予定されている。

まずは入場式がおこなわれ、DUAL SHOCK WAVE2回戦に進んだ旧姓・広田さくらが代表の挨拶をおこなった。

広田「みなさま、こんばんは。久しぶりの2AWスクエア大会ということで、なのに度重なるカード変更、本当に申し訳ありませんでした。しかし、結果ね、いつも思うんです。『あぁ、カード変更、残念だな…。これは本当にお詫びだな』って思うんですけど、当日、その変更のカードやると、結果そのカードが『あ、これでよかったんだ』と、皆様心からうなずいて拍手してくれる大会になるというのをいままで経験しておりますので、今日も最初以上に期待していいと思いますので、皆様、最後まで応援よろしくお願いします!」

続いて、欠場している青木いつ希からの手紙を広田がマイクなしで、青木のマネをしながら代読する。

広田「みなさま、こんばんはー! ショーーーーンキャプチャーの青木いつ希でーーーす! このたびは新型コロナウイルスによる急な欠場により、ご迷惑ご心配をおかけし、大変申し訳ございません。現在、開催中のNEXT 2022(息切れして止まってしまう)…の、トーナメントの1回戦を突破し、次の対戦相手である世羅りさ選手との対戦を楽しみにしていたので、悔しい限りです! 申し訳ございません。しかし! 青木はまだまだ諦めません!……(しかし休憩)体調を万全にして必ず一から出直し……(もう一度休憩)新年からは何もかも狙っていきます。なぜなら青木は、さらにパワフルになって、帰ってきます。皆様しばしお待ちください。このたびはお手紙を読んでいただく機会をもうけてくださり、本当にありがとうございます。元気に復活します。よろしくお願いしまーーーす!」

さらに野中リングアナが笹村あやめからの手紙があることを明かし、これは引退した進垣リナさんが代読するというサプライズ。現役時代のテーマ曲で入場し、リングインした。

進垣さん「えー、代読させていただきます。(笹村のマネをして)『本日発熱に欠場となりました、笹村あやめでーーーす。まだPCRの結果は出ていません。宮崎さんとの初シングル、楽しみにしていたのになーと、心苦しいですが…GAMIさんには元気になったらまたオファーをしてくださるということなので、いまはゆっくりお休みします。パンダ、パンダ。ちなみに青木の背中は追っていません。元気になり、皆様に会えること、楽しみにしておりまーす。笹村あやめでしたー!』」

1、CHIBA・スクランブル4wave(20分1本勝負)
清水ひかりvs鈴季すずvs櫻井裕子vs
○川畑梨瑚(7分23秒、エビ固め)櫻井裕子●
※ブラジリアンキック。残りの2人は清水ひかり、鈴季すず

今年2度目となる2AWスクエア大会は、清水ひかり、鈴季すず、櫻井裕子、川畑梨瑚の4WAYマッチでスタート。最後の入場となったのがWAVE認定タッグ王者の清水。そこに櫻井、川畑も加わり3人でダンスを披露する。ところが途中で曲が止まってしまうというアクシデント!? それでも観客の温かい手拍子に救われ、最後まで踊りきった。

清水、櫻井、川畑は同じバックグラウンドがあることもあり、すずが孤立しそうな雰囲気のなかゴング。試合はすずvs櫻井、清水vs川畑のマッチアップで攻防が繰り広げられる。すずが櫻井に、清水が川畑に同時にドロップキック。すぐにすずが清水にガットショットを放って行くが、やはりすずが孤立する展開となり、清水&櫻井&川畑がドロップキック。すずがリング下へと落とされる。

元アクトレスガールズの3人がリングに残るも、清水の「今日は敵だ!」の合図を皮切りにエルボー合戦。結果、櫻井が標的となる。清水&川畑がロープに走るも、場外のすずが妨害。

復活したすずが櫻井にミサイル発射。串刺し式のランニング・ニー、逆エビ固めへ。

そこに清水&川畑も復活し、すず&櫻井にダイビング・クロスボディー。すぐにロープに走ったが、これはすず&櫻井がトラースキックで迎撃する。

川畑vs清水、櫻井vs川畑、すずvs櫻井、櫻井vs清水とめまぐるしい展開。すずと清水のハイキックは相打ちとなり、リング上は川畑vs櫻井となる。

ここを勝機を踏んだ川畑が櫻井にジャーマンSH。キックアウトされるとブラジリアンキックで仕留めた。

すると試合後に、もう一度、入場時の音楽が流されダンス。すずも加わりダンスで締めた。

2、CHIBA・デカ盛りwave(15分1本勝負)
△宮崎有妃(時間切れ引き分け)優宇△

笹村あやめが欠場したことを受け、宮崎有妃の相手が急きょ優宇に変更。98kgの宮崎と、95kgの優宇という重量級対決となった。

試合前、優宇が「ワー!」と宮崎を威嚇しゴングを迎える。力のこもったロックアップ、力比べ、重いラリアットの攻防はすべて互角。ひとまず宮崎が先にラリアットでなぎ倒すも、すぐに優宇もサイドバスター、セントーン、逆エビ固めへ。逆エビ固めをほどかない優宇に、ロープを目指す宮崎。この攻防で体力を消耗してしまい、「もうダメかもー」と弱気な発言をする宮崎だったが、実は作戦。ビッグヒップでお返しして、仰向けの優宇の上に寝ると、ザたっちの幽体離脱を再現。

「今日はな、いまのだけやりたかったんだ!」と、ミッションをクリアした様子の宮崎。ダブルアームに捕らえていく。そして逆片エビ固めへ。

切り抜けた優宇が反撃に転じると、たまらず宮崎が場外へ。優宇も追って行き打撃戦となる。宮崎が不意打ちの目突きからリングに戻ると、掟破りのみたらし団子。花道から挑戦するも、段差に突っかかり失敗。仕方なくリング端からトライするも、時間がかかりすぎて自爆してしまう。

形勢逆転した優宇が本家・みたらし団子を花道奥から成功させる。リングに戻って優宇がキャノンボール。これをかわした宮崎がムーンサルト・プレスの体勢。優宇が追いかけパワーボムを狙うが、宮崎がロープにしがみつく。息苦しくなった優宇が諦めると、改めて宮崎がムーンサルト・プレスの体勢。再び優宇が阻止してパワーボムを狙うが、やはり宮崎もしがみつく。

三度目の正直とばかりに、宮崎はムーンサルト・プレスの件からやりなおそうとするが、あっさり裏切りロープに走る。だが、優宇が追走ラリアットを放ってベアベアーズ。これは不発。逆に宮崎もダイビング・ボディープレスを放つが、かわされる。再び優宇がベアベアーズ。やはり自滅…。宮崎もダイビング・ボディープレスを放つが、かわした優宇がベアベアーズを成功させる。カウント2。キャノンボールもカウント2止まり。

残り1分から優宇がラストライドを狙うが、宮崎が回避し張り付けラリアット。ラリアットでカウント2。ラリアットは相打ちとなるも、宮崎がカバーする。カウント2。もう一度ラリアットを放つが、相打ちとなり時間切れを迎えた。

3、CHIBA・ライバルwave(15分1本勝負)
○SAKI(13分22秒、チョロイルド)世羅りさ●

本日予定されていたRegina di WAVE挑戦者決定トーナメント「NEXT」準決勝戦の世羅りさvs青木いつ希は、青木がコロナに感染してしまったため世羅が不戦勝となり、12・22新宿でおこなわれる決勝戦への進出が決定。今大会では、世羅vsSAKIのシングルマッチに変更された。両者は同期デビューとなり、対戦はこれが4度目。戦績は世羅の2勝1分となる。

ロックアップ、リストロックの取り合いからSAKIがサイドヘッドロックで捕獲する。世羅も取り返すと、SAKIはロープに飛ばすと見せかけて世羅の後ろ髪を掴んで場外へ。しかしこれが裏目に。世羅はTommyレフェリーの制止を無視してイス攻撃。

主導権を握った世羅はリング上で逆エビ固め。そこからリバース・カンパーナ。背中へのダブル・ニードロップを投下する。

SAKIもバックドロップを狙うが、世羅が踏ん張る。ならばとSAKIは世羅をロープに掛けてランニング・ニー。さらにアトミックドロップを敢行する。

のけぞる世羅だったが、セラリズムバスターで流れを変えるとコンバイン。リバース・スプラッシュ式ダブルニードロップはカウント2。

走る世羅にSAKIがブレーンバスターの体勢。しかし世羅が切り返してファルコンアロー。カウント2。ダイビング・ダブルニードロップを投下するも、SAKIがかわしてランニング・フロントキック。

自爆が響く世羅が場外へと逃れると、Tommyレフェリーがすかさずチェック。試合を止めてテーピングの処置をほどこし試合再開。

SAKIのファルコンアローはカウント1。意地を見せる世羅はフロントキックからクロスアーム式首固めへ。カウント2。

ならばと羅紗鋏を狙うが、これはSAKIがかわして丸め込みの応酬。最終的にSAKIが丸め込んで3カウントを奪った。

世羅にリベンジしる形となったSAKIだったが、「私は、これを言い訳にして勝ちたくないから、絶対来年もう1回、シングルさせてください」とマイク。

⇒次ページ(DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメントNEXT準決勝戦)

4、DUALSHOCK WAVE 2022トーナメント2回戦(時間無制限1本勝負)
米山香織&○チェリー(13分51秒、春夜恋)旧姓・広田さくら&梅咲遥●

12・10横浜で開催された1回戦で、関口翔&川畑梨瑚のRED BLUE〜翼を授ける〜を破り、2回戦に進出した旧姓・広田さくら&梅咲遥のピンクエルボー。2回戦の相手は、過去にWAVE認定タッグ王座を巻いたこともある米山香織&チェリーのゴキゲンBBA。

先発は米山vs梅咲だったが、すぐにチェリーが合流し、BBAでクローズライン。早速「ゴキゲンB・B・A!」を叫ぶも、背後から広田がボ・ラギノールで阻止して、ピンクエルボーでエルボーアピール。今度は米山がドロップキックで妨害する。

続いて米山が梅咲にキャメルクラッチ。すると広田はカットかと思いきや「頑張れ!」と応援。逆に梅咲が形勢を入れ替えると、連係ではなく「絞れ!」とまたもや応援。奮起した梅咲が米山をボディースラムで叩き付ける。

ようやく広田が出て行き、リストロック。ロープの上を自由自在に動き回ったが、あっさり米山に落とされ、スリーパーで捕獲される。なんとか広田が切り抜けピンクエルボーの連係を狙うも、米山がアームホイップ。

ならばと広田も拝み渡りへ。最終的には転落するも、BBAのクローズラインを突破しDDT。ボ・ラギノールを放って梅咲につなぐ。

託された梅咲が米山にネックブリーカードロップからのフットスタンプ。米山もチョップから走るが、梅咲がドロップキックで迎撃しブレーンバスターでカウント2。米山もランニング・ニーを放ってチェリーにタッチ。

チェリーがアンクルホールドに捕らえるも、これは広田が救出する。するとチェリーは広田にキャメルクラッチ、梅咲には逆エビ固めを同時に決めるという妙技を披露。さらに腕固めへ。なんとか耐えた梅咲がダブルを狙うが、チェリーが読んでピンクエルボーを重ねてダブルニードロップを投下する。

劣勢の梅咲。二段階式ドロップキックで流れを変えるとボ・ラギノール。ミサイルキックでカウント2。

続く広田がチェリーにシャイニング・ウィザード。カットに入った米山にはボ・ラギノールをお見舞いする。さらにBBAに連係のロケット式ボ・ラギノール。場外に落ちるとトペを狙うが、ロープに足がかかり落ちるように場外へ!? 微妙なトペに、広田自身が「いまのはどっちだ? 失敗なのか!?」と突っ込むも、観客は「もう1回!」と手拍子。ノリ気でない広田だったが、2回目はきれいなトペを成功させる。

リングに戻り、チェリーが丸め込みを狙う。しかし広田が体勢を入れ替えカウント2。慌てて米山がセントーンでカット。チェリーがコーナーに登ると、ピンクエルボーがダブルのボ・ラギノールで阻止。

そこから広田が雪崩式へなーらサンセットの体勢。今度は米山が阻止して、チェリーがダイビング・フットスタンプにつなげる。さらにボディーブロー、熟女でドーンを放つも、広田がふらふらドーン。カウント2。へなーらサンセットも返されると夜叉ロックを狙うが、丸め込みに返すチェリー。

混戦状態となり、広田がコード・ブレイカーから夜叉ロックを決めるも、これは米山のカットが間に合う。ならばと広田は米山をへな拳で排除しようとしたが、梅咲に誤爆。このチャンスにチェリーが春夜恋で広田を丸めて3カウント。

この結果により、ゴキゲンBBAが12・22新宿でおこなわれる決勝戦に進出。宮崎有妃&網倉理奈のブリーフシスターズ(仮)と対峙することが決定した。

5、Regina di WAVE挑戦者決定トーナメントNEXT準決勝戦(15分1本勝負)
△狐伯(時間切れ引き分け)倉垣翼△

waveの中で唯一、NEXTトーナメントにエントリーした狐伯。1回戦では櫻井裕子を破り、準決勝戦ではキャリア23年差の倉垣翼(1995年1月8日デビュー)と対戦することとなった。今年のNEXTの規定では、引き分けの場合はキャリアの浅い選手が勝ち進むというルールのため、負けさえしなければ狐伯(2018年8月8日デビュー)にも十分チャンスはある。

開始早々、狐伯が躍動。倉垣の足下を刈ってジャックナイフ。一方、倉垣はショルダータックルから串刺しラリアット。「行くぞ、ファイアー!」を叫んでからキャメルクラッチで捕獲する。攻勢に出る倉垣が腰攻めからのボディースラム。変型のSTFで捕獲する。さらにカナディアン・バックブリーカーを狙うが、狐伯が着地。

反撃の糸口をつかみたい狐伯がクロスボディーを狙うが、倉垣がキャッチ。ならばと狐伯はドロップキックから串刺し攻撃狙い。これはかわされるも、エプロンに着地しキックをお見舞い。すぐさまダイビング・クロスボディーを投下する。キックアウトされうとワキ固め→腕十字へ。

切り抜けた倉垣がコーナーへ。狐伯が追いかけるとコーナー上でカナディアン・バックブリーカー。そしてミサイルキック、変型逆片エビ固めで捕獲。かろうじて狐伯がロープすると、倉垣はムーンサルト・プレスを投下。

寸前でかわした狐伯が低空ドロップキック。場外に倉垣を落とすと、プランチャ・スイシーダで追撃する。リングに戻った狐伯がミサイル発射。キックアウトされたところで残り5分のコールとなる。

追撃する狐伯が低空DDT、低空片足ドロップキックでカウント2。ロープに走るも、倉垣が担ぎ挙げる。だがこれも十字架固めに切り返す狐伯。耐えられるとショルダーアームブリーカー、低空ドロップキックにつなげる。キックアウトされると腕固めへ。残り3分となったところで倉垣がロープ。

腕へのダメージが残る倉垣はレフトハンドのラリアット、トラースキック、ハイキックからラリアットを敢行。そしてブレーンバスターを狙うが、堪える狐伯。

逆に狐伯が着地からの後方回転エビ固めへ。カウント2。再び狐伯が腕固めで捕獲。残り10秒でリリースとなったが、腕攻めが効いているせいか持ち上げるのに時間を要し、時間切れのゴングが鳴らされた。

この結果を受け、キャリアの浅い狐伯が決勝戦に進出。12・22新宿の優勝決定戦は、世羅りさvs狐伯となった。

▼エンディング
試合のダメージでフラフラの狐伯のところに、世羅がキャリアケースを転がしながらリングへ。狐伯は世羅を無視すると、そのスーツケースに乗って世羅に張り手。

狐伯「本日は千葉大会ありがとうございました。自分はNEXTのトーナメント戦で、今日ルール上の倉垣さんに勝って、(決勝に)進出しました。次のトーナメントが、今日すでに決まったとのことで、世羅りさは今日負けてたので…。(世羅が視界に入ろうとするが無視して話し続ける)今日はもういないみたいなんですけど、世羅りさに勝って、waveのベルトを日本に、waveに取り戻したいと思います! 自分は志田…、えっと世羅りさに負ける気はまったくないので。世羅りさじゃなくて、志田に勝つことを勝つことを考えていきたいと思います。12月21日も応援よろしくお願いします。それでは今日は自分が勝ったので締めさせていただきたいと思います! それでは、自分が『これが』と言いましたら、声出せないので、拳を突き上げてもらって、『waveだ!』で締めさせていただきたいと思います。よろしいですか? それでは、いきます。これがwaveだーーー!」

勝手に大会を締めてしまった狐伯は、世羅にスーツケースをぶつけて退場した。

▼バックステージ

――ルール上、勝ち進むことができました。

狐伯「自分は前回は櫻井とやって、そのときは勝たなきゃって、勝たないと進めなかったんですけど、今回はもちろん勝つ気はあったんですけども、とりあえず負けないことを考えて試合しました」

――試合前からルールを意識し、引き分けは作戦として考えていた?
狐伯「はい。とりあえず負けないって思っていました。3カウントとギブアップしない。ちょっと腰がギブアップしそうと一瞬思ったところもあったんですけど、やっぱりトーナメント進んで、waveに入ったので、waveのベルトを…という気持ちで、全部の試合が勝たなきゃいけないとかじゃなくて、ちゃんとルールを考えて試合してました」

――次は世羅選手に決まったが。

狐伯「なんか……あの人嫌いです……。人の物を、普通に考えたら人の物を勝手に持ってきておいて、なんか今日、出てきたのか知らないんですけど、なんか普通に考えたらダメな人間じゃないですか、世羅りさって。だから、そんなダメな人間にキャリアもメチャクチャ先輩だし、メチャクチャ強いとは思うんですけど、人としてダメな人間に負ける気はないので、ちょっと自分も世羅りさに向けて頭を使って勝ちにいこうと思います」

――確認なんですけど、あれは狐伯選手のスーツケース?

狐伯「あれは自分のスーツケースです。しかも、世羅りさ控室、違ったのに…。なんで? 毎回、アウト! 今日はスーツケースなの?とか言われるんですけど、新宿とか東京とかの大会では、世羅りさがいる場合はリュックで行くようにしてるんですけど、毎回、持ってくるので。今日は千葉で遠かったので、キャリーで来てしまって…。ちょっと後悔してます。けど、あれは自分のキャリーです」

――新宿大会ではスーツケースは持ってくる?

狐伯「次のですよね…。はぁ…。やっぱ年内最終戦というのもあって、荷物がかさばるかもしれないっていうのを考え、いまちょっとリュックで行くか悩んではいるところです」

▼バックステージ

世羅「狐伯と決勝戦、いやー、自分も運良く決勝残っているわけですが、狐伯が勝ち上がってくるのは正直、意外だったので。ただここで負けるわけにはいかないし、自分には狐伯のキャリーケースというデカい人質がいるので、これは勝ったも同然かなと思っています。絶対狐伯から勝ち、キャリーを破壊し、志田光の持つベルトに挑戦して、志田光のキャリーケースも壊したいと思います」

――リュックで来ようかと言っていたが。

世羅「えっ!? ダメだよ! 何、言ってるの、狐伯。リュックとか許さないからね、本当に。キャリーケース、今日奪って帰ろうかな? あのキャリーケースを壊すっていうのを今年の目標にしてますから、今年、あとちょっとなんでね。たのみますよ、狐伯。キャリーケース壊します」

〈写真提供:プロレスリングWAVE〉

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