着ぐるみの”中の人”が透けて見える動画 「手と耳はこうなってたんだ」内部の機敏な動きに驚き

体の右半分は大きな目のキャラクター、左半分は透明で中が透けて見える着ぐるみの動画がツイッターで注目を集めた。普段、外からは見られない”着ぐるみの中の人”の動きに「こうなってたのか」「大変だなぁ」と驚きのコメントが寄せられた。

動画を投稿したのは着ぐるみ制作会社・キグルミックスのツイッターアカウント(Twitter: @kigurumix_tokyo)。バルーン状に膨らんだ着ぐるみの内部に、黒い全身スーツを着た”中の人”がいる。

着ぐるみは手を振ったり、垂れ耳をパタパタ上下に動かしたりと愛らしい動きをするが、透明部分から見える”中の人”は慌ただしく動いている。自身の腕を着ぐるみの「手」部分に差し込んで動かしたかと思えば、すぐに腕を抜き、次は「耳」部分に腕を差し込んでパタパタと動かした。

耳の動かし方に驚く人が続出

普段は見ることのできない着ぐるみの中の様子に、ツイッターは「耳と手はこうなってたんだ!」「大変だなぁ」「思った以上に中はせわしない」などと驚きの声で盛り上がった。

この半身透明の着ぐるみは、同社のマスコット「ミックスくん」を同社が作る「エアー着ぐるみ」と呼ばれる種類の着ぐるみにデザインしたもの。オーダーメード着ぐるみの打ち合わせ時に内部の構造や中の人の姿勢・視線を説明をするために、透明な体で作られた。同社社長の衣笠留美さんは「全部透明だと中の人しか分からずキャラクターのかわいらしさ、どう動いているのかが伝わりにくいと思った」と、半身ずつにした意図を明かした。

「エアー着ぐるみ」は、ウレタンスポンジで作られた従来の着ぐるみと比べ軽いことが特徴。ウレタン着ぐるみが約15~16キログラムであるのに対し、エアー着ぐるみは靴底やファンを動かすバッテリーなどを合計しても6~7キロ程度(畳んだ状態)、膨らんだ状態で着用者の肩にかかる負担はその半分以下になるという。動画では「ミックスくん」が小刻みにステップを踏んだり、片足でターンしたりと軽快な動きをアピールしている。

片足立ちも軽々こなす
空気を抜くと着ぐるみは小さくしぼむ

また、動画では、低い位置にある着ぐるみの「手」部分を動かすため中の人が中腰になる場面もあったが、実際の特注エアー着ぐるみでは中の人の手元を延長する棒を持って動かし、体の負担を減らすこともある。着ぐるみの形状によっては、「口」の部分に手を入れ動かしたり、しっぽにひもをつけて動かすこともできるという。

(よろず~ニュース・今井 佳奈)

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