年末年始の予定 根強い「コロナ禍」意識

年の瀬を感じるニュースが増えてきて、年末年始の過ごし方に関するさまざまな調査調結果がまとまってきました。幾つかのデータから今回の年末年始を見てみます。

調査会社のインテージが全国の15歳から79歳の男女およそ2500人に聞いたところ「年末年始に帰省や旅行の予定がある」と答えた人は25%ほどで、60%以上の人が「予定なし」と答えています。また、他にもまだ「コロナ禍」という意識が強いことがうかがえる結果となりました。家庭のある人たちがコロナ禍で夫や妻の実家に行くのを控えている状況がうかがえたり、高齢の祖父母に会うことを控えて、10代や20代の女性同士での国内旅行が増えているようです。移動は「電車」よりも「自家用車」が好まれるという結果も出ています。

電車移動に関しては、東海道新幹線の指定席の予約状況も発表されています。12月15日現在で130万席が埋まっていて2021年度より予約は増えていますが、コロナ流行前の2018年度と比べると8割に届かない状況となっています。下りのピークは12月29日、上りのピークは1月3日となっていますが、時間帯によってはまだ空席が残っているようです。

年の瀬も迫り、寒さも厳しくなってきている中、東京都内で12月20日に確認された新型コロナウイルスの新規感染者が4か月ぶりに2万人を超えました。病床使用率も50%を超えています。さらに、新型コロナに加えて都内のインフルエンザ患者もじわじわと増えてきています。

年末年始に人が動いて感染が拡大した場合に備えて、東京都は外来診療の強化に乗り出しています。東京都は12の都立病院で年末年始も平日と同じ規模の患者数に対応できる体制を整えています。他にも、年末年始の診療をする民間の医療機関に協力金を用意したり、重症化リスクの低い人向けに、臨時のオンライン診療を行うといったこともすでに始まっています。

それぞれの過ごし方がある中で、自分自身はどう備えるのか意識することも大切な年末年始となりそうです。

© TOKYO MX