メッツがオッタビーノとの再契約で合意 ヘンドリックス獲得も狙う

今オフ、他球団が羨む積極補強を続けているメッツだが、その勢いは止まらない。日本時間12月21日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツは自軍からフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕アダム・オッタビーノと2年1450万ドル+出来高(最大100万ドル)で再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ホワイトソックスの守護神リアム・ヘンドリックスの獲得を狙っていることも報じられているが、オッタビーノとの再契約がヘンドリックス獲得への動きに与える影響は不透明だ。

現在37歳のオッタビーノは、今季メッツで66試合に登板して65回2/3を投げ、6勝3敗3セーブ、19ホールド、防御率2.06、79奪三振の好成績をマーク。守護神エドウィン・ディアスとともに「勝利の方程式」を形成したが、メッツはディアスとも5年1億200万ドルで再契約を結んでおり、今季の勝ちパターンを来季も維持することに成功した。FAでデービッド・ロバートソン、トレードでブルックス・レイリーをブルペンに加えており、62試合に登板したセス・ルーゴ、55試合に登板したジョエリー・ロドリゲスの穴もしっかりと埋めている。

現在33歳のヘンドリックスは、今季ホワイトソックスで58試合に登板して57回2/3を投げ、4勝4敗37セーブ、防御率2.81、85奪三振を記録。アスレチックス時代の2019年にブレイクし、直近4シーズンで防御率2.26と素晴らしい活躍を見せている。メジャーリーグ公式サイトは「オッタビーノとの再契約により、ヘンドリックス獲得の可能性は低くなったかもしれないが、メッツがスティーブ・コーエン・オーナーのもとで積極的に補強していることを考えると、その可能性を完全に排除することはできない」としている。

オッタビーノの契約を加えると、メッツの来季の年俸総額は3億5000万ドルを超え、ぜいたく税のルールに従う計算では約3億6300万ドルとなる。これは9000万ドル以上のぜいたく税が課されることを意味する。ヘンドリックス獲得など、さらなる補強を敢行すれば、ぜいたく税だけで1億ドルを超えることになるかもしれない。

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