ジャイアンツ・コレアの入団会見が延期 身体検査で健康面に懸念か

ジャイアンツと13年3億5000万ドルの大型契約で合意したカルロス・コレアの入団会見が日本時間12月21日に予定されていたが、非公開の理由によって延期された。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツは何らかの検査の結果を待っている状況だという。AP通信のロナルド・ブラム記者は日本時間12月20日に行われたコレアの身体検査において健康面での懸念が生じたことを伝えており、このまま大型契約が正式に成立するのか、動向が注目されている。

オプトアウトの権利を行使してツインズからフリーエージェント(FA)となったコレアは、13年3億5000万ドルの大型契約でジャイアンツと合意。日本時間12月21日に入団会見が行われる予定で、そのあとにはラジオ番組への出演も予定されていたが、いずれも急遽キャンセルとなった。ジャイアンツの広報は「入団会見が延期になったということ以外に球団から提供できる追加の情報はない」としている。

現在28歳のコレアは腰や背中に不安を抱え、2017~19年には平均98試合しか出場できなかった。しかし、60試合制の短縮シーズンだった2020年は58試合に出場し、2021年も148試合、今季は136試合に出場。3年連続で規定打席をクリアするなど、健康面の不安を払拭した。それが今回の大型契約につながっていることは間違いないだろう。ジャイアンツとしては、正式に13年契約を結ぶ前に、できる限り慎重に健康状態をチェックしておきたいということなのかもしれない。

今回のコレアの契約は、2013年3月にバスター・ポージーとのあいだで結ばれた9年1億6700万ドルを大きく上回る球団史上最大の契約となる。また、遊撃手としてはフランシスコ・リンドーア(メッツ)の総額3億4100万ドルを上回る史上最大の契約になった。さらに、FA契約としてはブライス・ハーパー(フィリーズ)と並ぶ史上最長の契約となっている(FA契約の総額ではアーロン・ジャッジの3億6000万ドルがトップ)。

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