大阪駅(うめきたエリア)に「顔認証改札機」設置へ……開業後に大阪~新大阪で実証実験 2月頃からモニター募集

JR西日本は2022年12月21日、来春開業する大阪駅(うめきたエリア)で顔認証改札機の実証実験を開始すると発表しました。

顔認証改札機は「顔」をキーとするチケットレス認証手法。事前に顔画像とICOCA定期券情報を登録しておくことで、改札通過時に顔画像から特徴点データを抽出、顔認証サーバで照合し、合致していれば通過できるという仕組みです。

顔認証改札機システム構成

新大阪駅(東口)にも簡易的な顔認証改札機を設置し、大阪駅(うめきたエリア)~新大阪駅間で実証実験を行います。実験期間は大阪駅(うめきたエリア)が開業する2023年3月18日~当面の間とされており、実験方法の詳細やモニターの募集方法については、来年2月頃に発表される見込みです。

(画像:JR西日本)

大阪駅(うめきたエリア)はイノベーションの実験場

2023年3月18日に開業する、大阪駅(うめきたエリア)――

JR東海道線支線の一部を地下化・移設し、大阪駅の一部として地下ホームを新設することで、特急「はるか」「くろしお」やおおさか東線の乗り入れなどが実現。近畿エリアの鉄道が大きく変わるものと期待されています。

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JR西日本はこの大阪駅(うめきたエリア)をイノベーションの実験場『JR WEST LABO』の中心と位置づけており、新たな価値創造を推進すること、経営課題や社会課題の解決に向けて取り組んでいくとしています。

たとえば乗降口の位置が異なる様々な車両に対応する「世界初のスクリーンホームドア」などがその良い例で、大阪駅(うめきたエリア)はそうした新技術の実験場やお披露目の場としての役割も与えられています。立ち位置としてはJR東日本の「高輪ゲートウェイ駅」に近いものと考えられるでしょう。

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