綱島さん(糸魚川白嶺出)再び西武へ アカデミーコーチ就任 子どもたちを指導

 プロ野球(NPB)、埼玉西武ライオンズに昨年まで4年間在籍していた綱島龍生さん(22、糸魚川白嶺高出)が、球団が運営するライオンズアカデミーのコーチに就任する。再びライオンズのユニホームを着て、1月から子どもたちを指導する。球団が21日、綱島さんはじめ4人のコーチ就任を発表。綱島さんは同コーチで最年少になるという。

ライオンズアカデミーコーチに新しく就任する(左から)戸川大輔さん(元西武)、白崎浩之さん(元横浜DeNA→オリックス)、田代将太郎さん(元西武→ヤクルト)、綱島龍生さんの4人(球団提供)

 昨年限りで引退した後、今年一年は地元の糸魚川に戻って、アルバイトなどをし、軟式野球チームにも属していた。秋ごろ、西武の先輩選手だったアカデミーコーチから連絡があり、紹介を受けたという。「またライオンズのユニホームを着て仕事ができる」と前向きに受け止めた。
 アカデミーは埼玉県内6会場で開校する、主に小中学生の野球教室で、年代や経験に応じてさまざまなクラスがある。石井丈裕さん(58)ら西武の元選手がコーチとなっている。「子どもたちの指導は初めて。分からないことも多いと思うが、まずは野球の楽しさを伝え、その中で技術を高めていけるように。勉強しながらやっていきたい」と意欲を見せる。
 糸魚川から再び拠点を埼玉に移し、活動を始める。「ライオンズのユニホームを着て仕事できることがうれしい」と声を弾ませる。
 同じ上越出身の滝澤夏央選手(19、関根学園高出)と一緒のチームに属することになり、「プレーヤーとコーチなので、なかなか会う機会はないと思うが、陰ながら応援したい」と話している。
 糸魚川白嶺高時代の恩師、丸山卓真・同校野球部監督(47)は「西武に縁があってうれしく思う。子どもたちに親身に接し、元気を与える存在になってほしい」と、第二の人生となる指導者での大成を願っている。

 ◇綱島さんコメント(球団発表) アカデミーコーチとしてライオンズにもう一度関わることができてとてもうれしい。子どもたちに野球は楽しいということを知ってもらえるように、僕自身も楽しんでいろいろなことを伝えていこうと思う。一つアウトを取れた、真っすぐに投げられるようになった、などできることが増えて、成長していく子どもたちを近くで見られるのを楽しみにしている。
 ◇ライオンズアカデミー 小学生~中学生と大人を対象に開校している野球スクール。2012年に始まった。「はじめればみんなが主役!」を合言葉に、野球を通じて子どもたちの心と身体を育んでいる。本年度のアカデミー生は過去最多の670人で、所沢、大宮、狭山、朝霞、飯能、南与野の6拠点で活動している。

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