ジャイアンツと破談のコレアがメッツへ 12年3億1500万ドルで合意

日本時間12月21日、ジャイアンツの身体検査に合格できなかったカルロス・コレアがメッツと12年3億1500万ドルの超大型契約で合意したことが明らかになった。オプトアウトの権利を行使してツインズからフリーエージェント(FA)になったあと、ジャイアンツと13年3億5000万ドルで合意していたコレアだが、身体検査で健康面の懸念が判明し、入団会見が延期に。身体検査の結果について、ジャイアンツ側とコレア側で意見が食い違い、その隙を突いてメッツのスティーブ・コーエン・オーナーがコレアを手中に収めたようだ。

ハワイで休暇中だったコーエン・オーナーだが、ジャイアンツとコレアの契約が破談になりそうになったところでコレア側との交渉を再開。「我々にはもう1つ必要なものがあったんだ。それがこれ(=コレア)だよ。これで我々はトップに立つことができる。いいチームができた。いいチームになってくれることを願うよ」とコレア獲得成功に大喜びした。

コーエン・オーナーは今オフ、ブランドン・ニモ、エドウィン・ディアス、アダム・オッタビーノと再契約を結び、ジャスティン・バーランダー、千賀滉大、ホセ・キンタナ、オマー・ナルバエス、デービッド・ロバートソン、そしてコレアを獲得。FA市場に総額8億ドル以上を投じたことになる。また、メッツの年俸総額は3億5000万ドルを突破。ぜいたく税のルールに基づいて計算した年俸総額は3億8000万ドルを超えており、ぜいたく税のペナルティだけで1億ドル以上を支払う計算となる。

メッツに加わるコレアは球界を代表するスター遊撃手として活躍してきたが、メッツの遊撃には同じプエルトリコ出身のフランシスコ・リンドーアがいるため、コレアは三塁にコンバートされる見込み。なお、メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者は、以下のようなスタメンを予想している。

(中)ブランドン・ニモ
(右)スターリング・マルテ
(遊)フランシスコ・リンドーア
(一)ピート・アロンソ
(三)カルロス・コレア
(二)ジェフ・マクニール
(左)マーク・キャナ
(指)ダニエル・ボーグルバック
(捕)トマス・ニード/ジェームス・マッキャン/オマー・ナルバエス

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