ジャッジがジーター以来の主将に 「信じられないほどの名誉だ」

ヤンキースがアーロン・ジャッジとの再契約を正式に発表してから一夜明けた日本時間12月22日、記者会見が行われ、ジャッジはハル・スタインブレナー・オーナーから球団史上16人目となるキャプテンに任命された。ヤンキースのキャプテンは2014年シーズン限りで引退したデレック・ジーター以来9年ぶり。過去にはルー・ゲーリッグ、サーマン・マンソン、ロン・ギドリー、ドン・マティングリーといった名選手もキャプテンを務めており、今回の記者会見には第12代キャプテンのウィリー・ランドルフと第15代キャプテンのジーターも出席した。

今季アメリカン・リーグ新記録となるシーズン62本塁打の大活躍を見せ、大谷翔平(エンゼルス)との争いを制してMVPに輝いたジャッジは、ジャイアンツ、パドレスなどとの交渉の末、「ヤンキースの選手としてキャリアを終えたい」という強い決意を持ち、9年3億6000万ドルという超大型契約でヤンキースと合意。ブライス・ハーパーが2019年にフィリーズと結んだ13年3億3000万ドルを上回り、FA史上最大の契約を手にすることになった。

ジャッジは第16代キャプテンに任命されたことについて「これは信じられないほど大変な名誉であり、軽く受け止めることはできない」とコメント。一方のスタインブレナー・オーナーは、ジャッジとの再契約が無事に成立したときには、ジャッジをキャプテンに任命することを決めていたという。ジャッジは今後の目標について「ヤンキースを1度だけではなく、複数回の優勝に導くこと」と語っている。

なお、メジャーリーグ公式サイトでヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者によると、ヤンキースの歴代キャプテンは以下の通り。

1 クラーク・グリフィス(1903~05)
2 キッド・エルバーフェルド(1906~08)
3 ウィリー・キーラー(1909)
4 ハル・チェイス(1910~11)
5 フランク・チャンス(1913年の開幕からシーズン途中まで)
6 ロリー・ゼイダー(1913年のシーズン途中から閉幕まで)
7 ロジャー・ペッキンポー(1914~21)
8 ベーブ・ルース(1922/3/13~1922/5/25)
9 ルー・ゲーリッグ(1935/4/12~1939)
10 サーマン・マンソン(1976/4/17~1979/8/2)
11 グレイグ・ネトルズ(1982/1/29~1984/3/30)
12 ウィリー・ランドルフ(1986/3/4~1988/10/2)
13 ロン・ギドリー(1986/3/4~1989/7/12)
14 ドン・マティングリー(1991/2/28~1995)
15 デレック・ジーター(2003/6/3~2014)
16 アーロン・ジャッジ(2022/12/21~)

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