【新型コロナ】60代以上のコロナ致死率が第7波で急降下 厚労省公表

 厚生労働省は21日、新型コロナウイルスのオミクロン株が流行した今年7—8月の「第7波」における60—70代の致死率が0.18%、80代以上が1.69%だったと公表した。今年1—2月の「第6波」からそれぞれ大幅に低下しており、オミクロン株により弱毒化が進んでいることが示唆された。

「5類」変更への根拠となるか

2022年12月21日のアドバイザリーボードに提出された厚生労働省の資料より

 同省によると、60—70代の致死率の推移は2021年7—10月の第5波では1.34%、今年1—2月の第6波では0.7%だった。80代以上においても、第6波では4.57%だったのが、第8波では1.69%に激減。オミクロン株が主流となって明らかに致死率が低下している傾向がみてとれる。

 現在政府では、新型コロナの感染症法上の位置づけの見直しについて検討を行っており、その一環として、茨城県、石川県、広島県の協力を得て統計を行った。調査方法が異なっているので一概に比較はできないが、季節性インフルエンザとも致死率が見かけ上同等になってきており、同省ではこの結果を参考に、引き続き「5類」への引き下げを慎重に検討する。

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