似顔絵入り『日野いいとこマップ』で魅力発信 笑顔で南平地区を盛り上げたい

日野市の南平地区を表した地図『日野いいとこマップ』が完成しました。地元で働く人たちの笑顔で南平の街を盛り上げようと店主たちが立ち上がったマップには、たくさんのにこやかな似顔絵が描かれています。

日野市といえば、新選組のふるさとや関東三大不動の高幡不動などが観光スポットとして知られています。ただ、市内でもあまり知られていないのが南平地区です。この"南平の魅力”を伝えようと作られたのが『日野いいとこマップ』です。「チームひのワン!実行委員会」の藤田ももこ代表は「日野市の主要駅として日野駅や豊田駅、高幡不動駅はすでにスポットが当たっているが、そうではない駅が日野市にはまだまだある。もっと知ってほしいと思って、南平にスポットを当てた」といいます。

中でも、特色はずらりと並ぶ"温かい笑顔”です。地元の飲食店や鮮魚店などで働く人の似顔絵を載せることで、店舗に親近感を持って気軽に訪れてもらうのが狙いです。

南平駅前で2021年12月に創業したリフォーム会社「ハッピーホーム」の中村大輔社長は似顔絵になるのは初体験です。中村さんは「(イラストマップには)温かい雰囲気がすごく出ている。この活動を日野市全体で広げていければもっと日野市が盛り上がるのでは」と期待を寄せます。南平に店を構えておよそ60年という「やきとりよっちゃん」の高橋芳昭・幸睦親子や、3月にオープンしたばかりというケバブ店「TAT KEBAB」のアーネット・ボズさん、居酒屋「梅之木」の新田梅之進さん、自動車の板金や塗装を手がける「日野自工」の日野智幸社長など、温かみのあるイラストは南平にアトリエを持つ線画家のもんでんゆうこさんが担当し、およそ1カ月で完成したということです。

南平の魅力は働く人の笑顔だけではなく、その豊かな自然も魅力の一つです。いいとこマップに「素晴らしい眺望にホッと一息」と紹介されている南平丘陵公園は「皆さんに見ていただきたい景色。丘陵地帯を生かして、見晴らしがとてもきれいな展望台がある公園」(チームひのワン!実行委員会・藤田代表)といいます。高台からは日野市内が一望できる景色が広がり、正面には日野市役所が、遠くにはゆっくりと走る多摩モノレールを見ることができます。藤田さんは「この街並み、景色はやはり南平のいいところなので、ぜひ載せたいという意見はとても多かった」と話し、また「実際にマップを手に取って足を運び、散策してもらえたらとてもうれしい」と話しています。

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