<わがまち回顧2022> 東京支社 長崎県人会3年ぶり総会

長崎県人会総会で「東龍俱楽部」が披露したアトラクション=東京都内

 「モッテコーイ、モッテコイ」。在京県人約370人が集まった東京都内のホテル。シャギリの音とともに龍踊(じゃおどり)の龍が姿を現すと、掛け声が上がった。県立長崎東高のOBを中心とした「東龍俱楽部(くらぶ)」が披露したアトラクションだ。
 今月12日に3年ぶりに開かれた長崎県人会(今泉弘人会長)の総会。新型コロナの影響で2年間活動が停滞していたが、今年は傘下の在京市人会などが一堂に会し、活動の本格的な再開をうかがわせた。
 長崎県人会は1921(大正10)年に設立され、昨年100周年を迎えた。同郷の絆を強めるだけでなく、各自治体が首都圏で開催する観光物産イベントを側面から支援するなど「ふるさとの応援団」として役割を果たしてきた。だが、年々高齢化が進み、コロナ禍も相まって活動の担い手不足が課題となっている。
 総会では、若者が10人ほど集まったテーブルがあった。県内の私立高校のOBの誘いで参加した後輩に当たる大学生たちだ。若々しい雰囲気が目を引いた。在京の県人会が次世代の人材確保を模索する中で、「母校の絆」は今後も手掛かりになりそうだ。
 主なニュースは▽金子原二郎農相が退任、政界引退▽改正離島振興法が成立▽被爆体験者の医療費支給で国が7種類のがん追加方針


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