F1参入を目指し、働きがけを続けてきたアンドレッティ・オートスポート「もう少しのところにいる」と期待

 マイケル・アンドレッティは、彼のチームのF1参入が正念場を迎えていると述べている。FIAによる最終決定が数週間後に迫っているのだ。

 F1参入を目指すアンドレッティ・オートスポートの親会社であるアンドレッティ・グローバルは、今年2月にFIAへ必要な書類を提出し、参入のための適切な資金を確保していることも確認した。しかし、11番目のチームがグリッドに加わることは、F1の重要な賞金基金を希薄化するだけだと主張するF1のトップチームやF1自体が、アンドレッティのF1入りの野望をすぐに押し戻した。

 今年10月にレッドブルの共同創設者であるディートリッヒ・マテシッツが死去したことから、レッドブルは姉妹チームのアルファタウリをアンドレッティに売却することに関心を持つかもしれないと言われていた。そうなればアンドレッティは事実上F1にエントリーすることになる。

 しかしアンドレッティはそのようなシナリオを退けた。

「彼らは関心を持っていない」とアンドレッティが語ったと『The Indianapolis Star』が報じた。

「だが我々は毎日(F1参入を確実にするために)働きかけている。私は今も確信を持っていて、我々は非常に近づいている」

「まだOKをもらってはいないが、もう少しのところにいるのだ。今後2週間以内だと期待している。それは素晴らしいクリスマスプレゼントになるだろう」

 今年の夏にアンドレッティ・グローバルは、インディアナ州フィッシャーズの57万5000平方フィート(約5万3419平方メートル)の新本社に2億ドル(約264億円)の投資を行う計画を明らかにした。ここは同社の現在と将来のレースプログラムの拠点となる予定で、F1が含まれることが期待されている。

 先週、マイケル・アンドレッティと彼の父親マリオは、新本社設立の記念イベントに姿を見せた。

「これはインディカーの話ではない。ここで我々はこれまでにないことをやりたいと思う」とマイケル・アンドレッティは『IndyStar』に語った。

「我々はすべてのフォーマットの自動車レースに参戦したい。ル・マンからモナコ、インディ500、デイトナ500に至るまでだ」

「そして将来的にはすべてをひとつ屋根の下にまとめたい。それが我々の大きな目標だ。そのために多くの計画を立てている」

マイケル・アンドレッティ

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