日本代表三笘薫も!リヴァプールが獲得しうる5人のW杯戦士

熱戦が続いたワールドカップが終わり、欧州ではリーグやカップ戦の戦いが再開される。

ここでは、『fourfourtwo』による「リヴァプールが獲得しうる5人のW杯選手」を見てみよう。

スフィアヌ・アムラバト

モロッコ代表、フィオレンティーナ所属、26歳MF

フランスとの準決勝には敗れたモロッコだが、今大会で躍進を見せた。そのなかで、オールラウンドなMFであるアムラバトは、今大会の優秀選手のひとりとして賞賛されている。

モロッコはクロアチア、ベルギー、スペイン、ポルトガル相手にクリーンシートを成し遂げたが、彼は圧倒的なパフォーマンスを連発。

相手のプレーを分断するタフなタックラーでありながら、攻撃時にはチームを押し上げることもできる。準決勝ではキリアン・エムバペに対して驚異的なリカバリータックルを見せつけた。

リヴァプールにはファビーニョの控えになるスペシャリストが不在なため、アムラバトが埋めるにはうってつけの穴がある。また、契約は2024年までとなっているので、移籍金を値下げすることもできるだろう。

スローで守備的なセリエAからリヴァプールの前がかりなシステムへの移行には不安があるかもしれないが、彼にはそれに適応できる明らかな兆候がある。

モハメド・クデュス

ガーナ代表、アヤックス所属、22歳MF

このバーサタイルな若手は、昨夏の移籍市場でエヴァートン移籍が噂された。だが、リヴァプールとも“非公式な接触”があったという。

この夏、アヤックスは、ライアン・フラーフェンベルフ(現バイエルン)やアントニ、リサンドロ・マルティネス(ともに現マンチェスター・ユナイテッド)らを売却。そのため、キープレイヤーであるクデュスの退団を許すことはなく、彼は残留することになった。

クラブでは主にFWとして起用されており、9月に行われたCLリヴァプール戦ではゴールも決めている。

一方、代表ではボランチや10番などでもプレーしており、2ゴールを決めたW杯韓国戦では右ウィングでプレーした。

クロップ監督はその柔軟性を間違いなく気に入るだろう。アヤックスは売り手クラブであり、リヴァプールにとって法外な値段になることはないはずだ。

ヨシュコ・グヴァルディオル

クロアチア代表、RBライプツィヒ、20歳DF

クロップにも影響を与えた名将アリーゴ・サッキは、開幕前に今W杯のベストイレブンを選んだ際、フィルヒル・ファンダイクとイブラヒマ・コナテを選出した。

それはリヴァプールのレギュラーCB2人がいかに高い評価を受けてるかを物語っている。ジョエル・マティプとジョー・ゴメスの2人はコンディションに不安があるものの、彼らも控えているCB陣は、リヴァプールが補強すべきポイントから程遠い。

だが、もしさらなる強化を行うのであれば、もうひとりの世界最高若手DFであるグヴァルディオルでコナテを補完するのは賢明な判断になるだろう。

ライプツィヒに正式加入したのは2021年だが、定位置を確保して、賞賛を集めるまでにさほど時間はかからなかった。フィジカルがあり、左利きのセンターバックである彼は、クロアチア代表でも目立つようになっている。

ライプツィヒに加入する直前には、将来的にはリヴァプールで絶対にプレーしたいと認めている。ただ、それは状況や金銭的な問題次第になりそうだ。

エンソ・フェルナンデス

アルゼンチン代表、ベンフィカ所属、21歳MF

リヴァプールの中盤を強化する候補筆頭は、イングランド代表ジュード・ベリンガムだ。ただ、エンソはその代役候補として人気が出始めている。

彼はこの夏にベンフィカに加入したばかり。だが、リヴァプールのスカウト陣は、欧州に参戦する前からそのプレーを注視していたという。

ポルトガルリーグでも活躍を見せるエンソは、あのメッシからも「スペクタクルな選手」と賞賛された。

彼はさらなるステップアップを目指しているようで、ポルトガルではすでにリヴァプールと合意しているとも報じられている。

契約解除料は1.2億ユーロ(168億円)とかなり高額だが、様々な役割をこなせるその能力は、再生が必要なリヴァプールの中盤にとって理想的な候補といえる。

ベリンガムの代役になるのか、ベリンガムと一緒になるのかはまだ分からないが、エンソがリヴァプールの2023年移籍プランのなかで重要な存在になるのは間違いないはずだ。

三笘 薫

日本代表、ブライトン所属、25歳FW

今大会の日本代表は魅惑的だったが、彼は4試合全てで途中出場だったため、それほどプレータイムは多くなかった。だが、そのきらめきとゲームチェンジャーになりえるポテンシャルを見せつけた。

すでにリヴァプールは3-3の引き分けになった10月のブライトン戦でそのことに気付いていただろう。だが、超高速の25歳は、カタールでの様々なチャレンジに対して、その力をさらに発揮してみせた。

日本がスペイン相手に2-1の逆転勝ちを収めたのは、三笘の飽くなき意欲によるものだった。また、その守備への多大なる貢献によって、森保監督から交代選手として頼りにされた。

昨季はベルギーにローンされた彼はプレミアリーグでプレーしてから数か月しか経っていない。とはいえ、ビッグクラブが獲得を検討する日はそう遠くないだろう。

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今後、リヴァプールが関心を示す可能性はあるはずだ。三笘なら左サイドのオプションとして、攻撃陣を強化することができる。

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