警察庁は22日、今年1～11月に全国で起きた特殊詐欺事件の被害額が316億円（暫定値）だったと明らかにした。2021年全体の総額（282億円）を既に超え、暫定ながら8年ぶりに前年を上回った。おれおれ詐欺による被害額が最多で110億8千万円を占めた。
警察庁によると、被害額では、架空請求詐欺85億6千万円、還付金詐欺48億2千万円など。同庁の担当者は「深刻な情勢だ。引き続き被害防止や容疑者の摘発を進めていく」と話した。
警察庁によると、認知件数は1万5597件。手口別では還付金詐欺の4209件が最多で、おれおれ詐欺の3770件が続いた。
