「事業を承継してより成長を」成長戦略の “買収・合併” 地方と首都圏企業 M&Aのねらい

広島市でM&A成約式が行われました。後継者不在で問題を抱える企業とビジネス拡大を求める企業のマッチングです。

M&Aとは、「企業の合併・買収」のことで、近年は企業の成長戦略の手段としての意味合いが強くなってきているといいます。

ベンリナー 山本始 社長
「同族会社から脱却して、これからはスタンダードな、パブリックな企業に」

22日の主役は、山口県岩国市で野菜調理器を製造している「ベンリナー」と、東京都で印刷品製造業を営む三光産業です。

ベンリナーは、欧米を中心に世界30か国で販売してきましたが、事業承継が難しいとして、M&Aを決断しました。

ベンリナー 山本始 社長
「職人はいるのですが、マネージャーが育っていない」

一方、アジアから欧米へ販売網を広げたいという三光産業の石井社長に、地方企業の魅力をたずねました。

三光産業 石井正和 社長
「期待としては東京にはないスピード感・ていねいさに非常に魅力を感じました」

双方にとってウィンウィンといえるM&A。仲介を行った会社は…。

日本M&Aセンター 小川洋輝 広島支店長
「手と手を取り合って、一緒にこれからの荒波を乗り越えていこうという協業。タッグを組むというか。単に事業承継の問題を解決するだけでなく、会社をより成長させようと。そこまで考えてタッグを組んでいただくと」

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