大雪が予想される中で、国土交通省などは、道路では冬用タイヤなどのすべり止めの対策をするよう強く呼びかけています。
中国地方整備局 山田明 道路情報管理官 21日
「積雪・凍結路面ですべり止めの措置をとらない運転は法令違反。先日の雪でも11件立ち往生したが、9件はノーマルタイヤ」
中国地方整備局によりますと、先週末から今週はじめの寒波で中国地方の主な国道で11件の立ち往生が発生しました。このうち9件はノーマルタイヤの車両が関係していたといいます。
雪道をノーマルタイヤで走った場合、スタッドレスタイヤと比べて停止する距離は1.7倍長くなるという実験です。
比較的平坦な道であれば、「進むことはできても簡単に止まれない」のが、ノーマルタイヤなのです。
ただ、それが坂道になると、一気に危険性が増します。
こちらは、雪の積もった比較的緩やかな坂道をノーマルタイヤで上る実験です。坂に差し掛かってからまもなく車は上れれなくなり、逆に下の方に滑っています。
そこで、ノーマルタイヤにチェーンをつけた状態です。緩やかな坂道であれば、登りきることができました。
ただ、スタッドレスタイヤでも安心はできません。こう配の急な坂道の途中で止まってしまったら…。タイヤは空回りして、登りきることができませんでした。
山崎有貴 記者 19日
「上り坂ではゆっくりと坂道を上がってきていて、トラックが1~2台、こちらを見ても左側の車線に1台、トラックが止まっています」
道が平たんな広島市の中心部や沿岸部から郊外に向けて一山超えると、天候や道路状況は一変することがあります。
今回の寒波は、広島市周辺でも積雪の予想…。「自宅周辺の道路がだいじょうぶだから…」と油断せず、万全の備えをしてください。