【J3相模原】元日本代表DFの戸田和幸新監督が就任会見 「運命的なもの感じる、野心的でたくましいチームに」

J3相模原の新監督に就任し、会見する戸田和幸氏(右)=横浜市中区

 サッカーの元日本代表DFでJ3相模原の新監督に就任した戸田和幸氏(44)が22日、横浜市内で会見に臨み、「自分が生まれ育った相模原のクラブであることに運命的なものを感じている。エラーを恐れず、ゴールに向かって野心的にたくましくプレーできるチームを目指したい」と抱負を述べた。

 相模原は今季6勝7分け21敗で18チーム中の最下位と低迷。来季は9人の新卒を含む18人の新戦力が加わり、チームを土台からつくり直す。2013年の現役引退後は大学や社会人チームで指導経験を積んできた戸田氏は、「見にきてくれる人に高揚感を与え、感情の起伏を感じてもらうにはゴール前(のプレー)が必要。相手を越えていく勇敢さや、1点でも多く取って勝つ気持ちの部分からしっかり伝えたい」と意欲を見せた。

 元日本代表DFの望月重良氏が2008年に立ち上げ、県3部リーグからスタート。21年4月から経営参画しているIT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)による連結子会社化も決まり、クラブは大きな転換期を迎えている。

 会見に同席した次期社長の西谷義久氏は「戸田さんが備えている資質、能力、ビジョンがクラブが求めるものと合致した」と説明。戸田氏と3年契約を結んだことを明かし、「短期的な成果だけを求めず、しっかり時間をかけることで得られるものを優先させたい」と語った。

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